韓国ドラマ「ラスト・スキャンダル」(2008)



  「星に願いを」など、90年代を代表するトップ女優チェ・ジンシルと、「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」でブレイクしたチョン・ジュノ主演によるアラフォーラブコメ。韓国ラブコメらしく(?)シモネタも満載で、笑って泣ける娯楽作品。主人公の二人は39歳でもうすぐ不惑のはずが、全くそれどころじゃない人生。初恋同士の二人が、20年ぶりに再会してみると、お互い信じられないほど変貌していた・・・!という冒頭のツカミはばっちりのドラマ。中盤、予想された出生の秘密攻撃&まさかの四画関係で「ええええ」と思いつつ、一気に見てしまいました。チェ・ジンシルはこれが遺作となってしまい(08年10月永眠)、笑って見られるのか不安なスタートでしたが、さすがの出来栄え!ラブコメ+親子愛も大きなテーマのドラマです。

・・・・・あらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 39歳のホン・ソニ♀は、夫が事業に失敗しアルバイトに励む日々、しかもおばさんパーマにダサい服。ある日夫が逮捕されてしまい、保釈金の捻出に躍起になる。そこで思いがけず、高校時代の同級生で初恋の人・ドンチョルと出会う。ドンチョルはソン・ジェビンという芸名でスターとなっていたが、20年ぶりの再会に落胆。しかしソニは成行きでドンチョルと兄・甥の暮らす家の住込家政婦として働くことに。そしてドンチョルもソニに惹かれ始める。ソニの夫は金持ちマダムに気に入られ、彼女の出資でワインバーを経営。自分を信じきっているソニを騙して離婚。しかしソニがそれに気づき、ソニと夫とドンチョルは複雑な関係に。しかもそこにドンチョル兄もがソニを好きになる。いっぽう映画スターでドンチョルの昔の恋人・ナユンがアメリカから帰国、復縁を迫る。実は彼女はフンの母で相手はドンチョル、弟のスター生命を案じた兄が自分の子として育てた。絡み合う恋愛関係/親子関係だが、最後はソニ・ドンチョル・ジミン・フンの四人家族で新しい門出。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 しょっぱな一話からソニの閉経、保険金のために受けようとした尿漏れ手術と間違って受けた膣縮小手術など、韓国ドラマらしい(?)ハイパワーで迫ってくる衝撃的幕開け。フンがナユンの子というのはナユン初登場のときからバレッバレだったんだけど、意外にドンファとの父子の情があつくちょろっと涙させられるところも。しかし突然中学生の親になったドンチョルですが、わがまま邦題、仕事はサボる、付き人や家政婦はいじめるでとても39歳らしくない・・・(フンにも子どもだなって指摘されてるし)。アラフォーのラブコメというだけでなく、ソニが子持ちに加えドンチョルまで同い年の子が・・!という中盤に驚き。しかもその前、ドンファもソニに惹かれるから、ソニもてまくりのハーレム状態。夢のようだなーと思うけど作り物っぽさを感じない楽しさがありました。しかしジミンとフンははじめラブっぽい感じがしたのですが、ドンチョルとソニが結婚したらきょうだいだよね。そこだけが気がかりで・・(いらん世話ですが)。二人とも親がいろいろ大変なのにすごいいい子。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほかの動画はこちらyoutube

登場人物
# by hungmei | 2009-03-19 21:01 | 5雑感など | Comments(1)

韓国ドラマ「ぶどう畑のあの男」(2006)

d0095406_947019.jpg 大ヒット時代劇「朱蒙」の裏番組ながら大健闘したラブコメ。「王と私」(07)、「恋するハイエナ」(06)のオ・マンソクが愚直でぶっきらぼうな農家の青年テッキを、「宮」(05)でアイドルから女優に転身、こののちの「コーヒープリンス」(07)で視聴率女王の異名をとったユン・ウネが徐々に農業に目覚める都会っ子役を好演。当時、マンソク氏はソウルで「ハイエナ」撮影/農村で「ぶどう」撮影と死にそうなスケジュールだったそうですが、作中のソウルと農村の対比が目に鮮やかな、爽やかで暖かいドラマ。

・・・・あらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ジヒョンはソウルのアパレル会社で働く契約社員。いつかトップデザイナーになる日を夢見るが、現実は「三流大卒、容姿・家柄並、特技ナシ」の自分は負け組・・・と親友ウニョンと騒いで憂さを晴らす日々。ある夜、ソウルで痴漢にあい、居合わせたぶどう農家の青年テッキとトラブルになる。強姦犯と間違われるテッキ。ジヒョンは何とか帰宅すると、なんと「遠縁のおじさんのぶどう畑2万坪を相続できる」との知らせが。しかしそれにはぶどう畑での1年の農作業をすることが条件。田舎へ旅立ったジヒョンがぶどう畑で会ったのは、ソウルでひどい目にあわせた青年テッキ。ジヒョンは始めマジメに農業する気はなく、テッキはそれに憤慨するが、害虫駆除事件、ぶどう盗難事件、ぶどう収穫祭を経てどんどん農業にのめりこむジヒョン。またテッキも医者のキョンミンという恋人のいるジヒョンへの気持ちを抑えられなくなる。ジヒョン母も親友ウニョンも「医者の妻がいいに決まってるでしょ!」と止めるが、ついにテッキとジヒョンは結婚、ぶどう畑を相続する(終)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 舞台は夏の農村、しかもラストはぶどうの収穫、とただでさえ青春要素がギッシリのドラマ。ジヒョンのソウルっ子→農業女子への変貌振りは見ていてほほえましく、初めのバカ女ぶりを忘れるほどかわいい(終盤、キョンミンの両親からうけた仕打ちを経て、ジヒョンはテッキに初め田舎を馬鹿にしていたことを謝る)。また農村青年テッキvs都会エリート医者キョンミン対決もみもので、前者のプレゼントは大量のひまわり、怪我をした時は薬草療法、デートは川辺で蛍鑑賞。後者はプレゼントにペアリング、バブルバスに記念日ごとの小細工、怪我には西洋医学、デートはリゾート旅行。たぶんこのドラマを好きになった総ての人が「医者などよりテッキだろう!」と強く思うことと予想されます。マンソク氏の出世作というのも納得。ちなみに日常生活の違いも面白く、毎日、庭のテーブルでご飯を食べるとか、ぼっとん便所での苦戦とか(もちろん水洗のうちもある)、そんで尿瓶大活躍とか、ウンコ話でほとんどが終わる回もあって笑えます。爽やかだったな~。毎回の次回予告のコントも面白い(コメント参照)。

登場イ人物はこちら
# by hungmei | 2009-03-19 07:48 | 5雑感など | Comments(2)

朝鮮王朝の衣装と装身具(2007)

d0095406_12213120.jpg  張 淑煥、原田 美佳著、淡交社。帯にもありますが「チャングムなどで朝鮮時代の服飾に興味を持った人は多い」はず、こういう本が出せる(売れる)んですねえ。現存する当時の衣装がカラー写真でふんだんに紹介されていますが、巻末の文章ページも充実しています。政治史中心の韓国・朝鮮時代の本に比べ、時代劇で出てくる日常生活の習慣、服飾の約束、住居の仕組みや族譜にいたるまでコンパクトかつわかりやすく説明してあるお徳な本。

 装身具というだけあって、服だけでなく、髪飾り類が充実していたのも良かったです。朝鮮時代の宮廷ドラマでは身分の高い女性がトルジャムという丸い飾りを両サイドにさしているのですが、その細工はDVDから判断するのは困難なので今回じっくり鑑賞。また髪型の形成過程も詳しく、後頭部で髪をまとめた既婚女性の髪形をチョクチンモリ、そこにつけ髷で華美さを加えたのがオヨモリというらしいです。宮廷ドラマで王妃などが結っているのはオヨモリで、トルジャムとセットでおなじみ。女官では至密尚書だけに許された髪形だそうです。また両班の女性は再婚禁止とか、「七去」とは言っても義理の両親の三年喪に服した場合は離縁できないとか。

  また王妃選びを「揀択」(カンテク)といい、①世子が婚姻する年齢になると全国の女子に結婚禁止令を出す、②両班で、王族と同じ全州李氏以外の娘から選び、③初・再・三揀択の三段階にて選抜。最終段階の三揀択に残るのは3人で、王妃に選ばれた1人以外は、一生結婚しないか後宮(王の側室)になるかの選択が迫られるそうです。王妃を出すと両親が府院君、府夫人に封じられ、王妃の出身地の行政地区が昇格するらしい(笑)おもしろい!また意外だったのが、応接、読書などを行う家長の住む舎廊房(サランバン)は質素で、女性達の居住する男子禁制の内房(アンバン)の方が室内装飾が豪勢だそう。家長は理想のソンビを体現するための居室として、女性は部屋に居続けるからとかも関係ありそう・・。

amazonでの紹介ページ
# by hungmei | 2009-03-15 12:24 | 4ブログ関連書籍 | Comments(3)

韓国映画「恋の罠-淫乱書生-」(2006)

d0095406_125116.jpg   出演: ハン・ソッキュ、イ・ボムス、キム・ミンジョン、オ・ダルス 監督: キム・デウ 。ヨン様主演で話題を呼んだ「スキャンダル」(2003)の脚本家が、「スキャンダル」+ユーモアに仕上げたラブストーリーという触れ込みでしたが、ちょっと中途半端かも。常に採光の様子が美しく、ぼんやりと見ていると幻想的な気分になってくるのですが・・。筋としてはそれどうよ!という感じが強く、テンポもスローで、映画館で見ていたら寝ていたかも(すみません)。「王と私」(07)以来、内侍(ネシ=宦官、尊称は内官)を追う癖のある私には、王妃に尽くすチェ内官がよかった。 

 【あらすじ】両班ユンソ(ハン・ソッキュ)は当代きっての名文家だが、家門は勢力がない。ある日、たまたま訪れた書画店の裏で、エロ小説に出会う。思わずこころ惹かれ、自分もついにエロ小説を書き、その小説は瞬く間にヒット。また新しい試みとして知人で絵に秀でている堅物に頼み込み、挿絵付エロ小説を出すとこれまたヒット。絵師、書店の主人と荒稼ぎをする。また、ユンソは偶然街で出会った王妃チョンビン(キム・ミンジョン)と出会い恋に落ちる。逢瀬を重ねる二人だが、ユンソがそれを小説に書いた事で事態は一変。ユンソは王妃を侮辱した罪で投獄。王は二人の関係を知りながらユンソと王妃を試す。王妃のため側近のチェ内侍はユンソらを殺そうとするが、返り討ちにあう。そしてユンソは流刑になり、仲間の絵師や書店の主人が流刑地にお見舞いに行くと、ユンソは懲りずに次回作として男色小説の用意をしていたのだった(終)。

 こう書いたものの、最後の男色小説(ちなみに仮題は「双棒」なんとか)は出版できるのか?悲哀をこめたユーモアだったのかな・・・。またユンソは王妃チョンビンを愛していた、というのが説明でよくあるんだけど、そのへんの機微に疎い私には謎のまま。それならコミカルな書店の主人や、堅物ながらいやいやエロ小説創作に引きずり込まれる友人絵師とのトリオのほうが面白い。二人が挿絵の相談をするときは、机の上で空想の小人(?)が会話に出てくる体位の実演をしてくれたり、視覚効果も面白い作品。しかしなぜ冒頭でユンソの弟が殺されたのかよくわからない。ユンソは「ナウリ」と呼ばれ、「内掌」という役職。しかも流刑地では額に「淫乱」と刺青されているというラストでも笑えちゃうところが、この映画のすばらしさなんだろうか。ジャケットやタイトルから「これどうーいう映画?」とさっぱり検討がつかなかったけど、見てもつかみきれない、不思議な感じの映画でした。ファンタジー・・ではないか。
# by hungmei | 2009-03-15 09:52 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(2)

韓国時代劇『風の絵師』(2008)

d0095406_13161425.jpg  SBS水木ドラマ、原題「바람의 화원」。2008年9月~放送、全20話。18世紀の朝鮮時代、実在の絵師である金弘道と申潤福を取上げ、「申が実は女性で、男装した絵師」という設定を盛込み話題をよんだドラマ。そのわりに視聴率は低迷したそうですが、CGを駆使した作画場面など見ていて心奪われるものがあります。悲恋もので、冒頭からそれが暗示されるため、見続けるのが億劫。金:パク・シニャン、申:ムン・グニョン、演出:チャン・テユ、脚本:イ・ウニョン。

 金弘道は第21代英祖、第22代正祖、第23代純祖から重用されたが、申潤福は「低俗な絵を描き図画署から追放された」画家。その後の申潤福の記録はほとんどなく、そこに男装モチーフを盛り込んだところが新鮮?自身も図画に秀でた正祖の文芸改革や、二人の天才絵師の絵比べ、「イ・サン」(08)でも有名な荘敬世子(英祖の息子で正祖の父、世子時代に冤罪によって餓死)をめぐる正祖と大王大妃の対立など、政治闘争まで絡むバラエティ豊かな内容。申は男装姿のみならず、艶やかな妓生姿も披露。見ていても楽しいです。「コーヒープリンス」のユン・ウネとはる男装ぶりで、このドラマの最大の魅力。

 主演女優賞もとっただけあり、ムン・グニョンの申潤福は一見の価値アリ。ただ金は当時の成人男性お約束の髭姿のうえ、二人には年齢差もあるため(申は金の親友の娘)、カップルっぽい感じがしない。申は性別を偽り王に仕え、政治闘争に巻き込まれ正祖の庇護のもと身を隠しますが、惹かれあう金は宮廷絵師の座を捨てて彼女に同行。しかし政敵の追っ手が忍び寄り、申は金を守るため自作の絵姿を残し彼の前から姿を消す。それを見て金は涙・・で終。ラストが急展開すぎるのが難点だけど、史実で記録の少ない申のその後を、こういう風に脚色したかーと目からウロコです。また申を男と信じ愛する妓生も登場し異性装に同性愛コード満載。
# by hungmei | 2009-03-12 13:33 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(2)

韓国時代劇「張禧嬪」(2003)その2・81~最終話

d0095406_11224091.jpg  一度80話までアップしたドラマのなので、その1はこちらをご覧下さい。稀代の悪女で、歴代妃嬪の中でも近年の映像化回数はファンジニなんかとはるんではないかと思う、張禧嬪のドラマ。17-18世紀にかけ第19代粛宗の時代、のちの第20代景宗となる第一王子を産むが、その悪行から王妃の座から落とされ、最後は自決させられた女性。お知り合いが「こーゆうのをまさにイケズ」って言うんだよと話していたんですが、確かに底意地の悪さはハンパなし!

・・・・81~100話までのあらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 張禧嬪は、復位した仁顕王妃を呪い殺すため就善堂に巫女を呼び祭壇を設ける。復位で西人派は勢いを取り戻し、内紛が始まる。張禧嬪の息子の第一王子(世子)は、仁顕王后を慕うが張禧嬪のヒステリーにあい世子嬪のシム氏に慰められる。そんな中、張禧嬪のライバル淑安王女が死亡。また張禧嬪は仁顕王后に毒薬を送り、それが淑嬪崔氏に知られる。王后の兄ミン・ジヌや、キム・チュンテクらも張禧嬪の処罰に奔走するが、なかなかシッポがつかめずにいた。そんな中、仁顕王后はついに35歳で死亡。その後、ついに証拠の人骨が発見。関係者は処刑される。また張禧嬪にも死薬が下されるが、張禧嬪は就善堂にたてこもり世子を人質に取って篭城。ついに粛宗みずからが就善堂から呼び出し、毒薬を飲ます。残された世子は悲しみに暮れるが、1年後は粛宗、異母弟、淑嬪崔氏らと仲良くすごすように。最後、世子は第20代景宗として即位(終)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  途中、魯山君復位(=6代端宗)のエピソードがあり、彼は7代世祖に殺された悲劇の若き王様。「王と妃」(99)「王と私」(08)などに登場し、インス大妃を映像化したドラマでは欠かせないので、「復位したのがこの時代だったのかあ」と感心(死後241年)。粛宗は「仁祖を侮辱したいのではない、ただ魯山君が不憫で」と(まあ王権強化のためともいえるが)。また、張禧嬪といえば稗史で「死ぬ前に世子と引き離そうとされた際に世子の性器を強くつかんだ」というのがあるのですが、採用されてました。そのせいで不能になって子が出来なかったという話もあり、ドラマでそこまではなかったけど、ショックで病気になっていました。ラストを見ると、このドラマでの景宗と英祖は仲のよい兄弟で本当に良かったですね。同時期に「王と私」で燕山君の悲劇を見ていたので、ホントーに良かった良かった!また世子嬪選定には粛宗、仁顕王后、淑安王女が立会い、生母の張禧嬪はいなかった。シビア。弟王子はここで仲いいけど、兄・景宗の早逝で英祖となってまた苦労するんですよね(サドセジャの件)とか。世代は変わっても恨はどこまでも続く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

登場人物についてはこちら
# by hungmei | 2009-03-08 15:46 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(4)

韓国時代劇『王と私』(2007)その3・26~最終話

d0095406_6123060.jpg  すでに25話まではご紹介したこのドラマ、今度は最終の63話までのレビューです。その1「25話まで」と、その2「脇役編 」はクリックしてご覧下さい。第9代成宗、廃妃尹氏・ソファ、内侍・金処善の淡い幼少時代からまだ明るいソファ王妃時代を経て、34話~53話ではソファの中宮廃位、庶人に落とされた上実家で謹慎、そして死薬を賜るまでとメインのエピソードが展開。54話からはその10年後、成宗の死と燕山君即位後のお話。もともと救いのなかったこのドラマ、このへんホントーに暗いです(汗)。

・・・・・・あらすじ(26~最終話)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●内侍府改革の頓挫、チョソンの流刑(26~30話)
 元老会議でチョギム罷免の席が設けられる。チョソンはギチョムに言われ、画策した内侍府改革に乗り出す。そして友人4人と内侍らに声をかけ、内侍府各部長の辞任を求める運動を起こす。また内子院も財産を没収される。一時は内侍府を占拠し内子院にも財産を戻すが運動は収集され、小官のキルトンが犠牲に。ギチョムはこの騒動を収めるためチョソンを罰し流刑地に。チョギムも辞職。元老会議の首謀者ノ内膳はソリョンによって毒殺。ハンスは3年間、休職し喪に服さなければならなくなる。チョソンは流刑地で医者をするが、3年後、謹慎がとけ宮中に呼び戻される。そこで成長したソファの第一王子と出会う。

●ソファ廃位、賜死まで(31~51話)
 3年後の宮廷は増員した側室や、宮女の妊娠騒動で荒れていた。いっぽう、成宗はお忍びで出会った稀代の美女・オルドンと出会い溺れていく。それで成宗とソファは険悪になり、オルドンの件は朝廷で問題に。ソリョン、ハンスがオルドンを操り、チョソンもソファに頼まれオルドンとソファを会わす。この件がインス大妃の耳に入り、ソファはソリョンが仕組んだ中宮呪詛やチェ淑容流産の容疑をかけられ廃位。第一王子の世子冊立の際に、ミンフェらはソファへの賜死を提案、成宗は決定を下す。チョソンはソファの家へ赴き逃げるよう頼むが拒絶。翌朝、チョソンは成宗からソファの死を見届けるよう頼まれ、すぐチョンヒ大王大妃も亡くなる。

●10年後、燕山君即位から廃位まで(51~63話)
 第二継妃にはユン淑儀が選定。チョソンは第一王子を守ってきたが、ソファの件を知られ大きな傷を残す。10年後、成宗は病死。チョソンは成宗の墓守で3年宮廷を離れる。成長した第一王子は内侍キム・チャワンの煽動で暴君に。生母賜死事件の真相を知ると、その関係者を次々に粛清。宮廷では血で血を洗う毎日に多くの人々が恐々。内侍府の長達が諌めるも拷問に。第二王子を王位にすえる運動が置きチョギムとチョソンは王を挿げ替えるか王に忠誠を尽くすかで対立。チョソンは後者を選び燕山君に進言、殺される。それに絶望したヤン尚薬、友人4人の重鎮たちは抗議行動を起こすが惨殺。その後すぐ燕山君は廃位、流刑に(終)。

●補足:ジャチ、ギスのテサリ(31~35話、52話)
 オルドン事件と同時に、宮女のダルレが妊娠するという騒動が。相手は内侍の可能ありでヤン尚薬による性器不能検査が3日間にわたり決行。しかしテサリ(=性器が回復すること)のジャチやギスは検査を受けない。チョソンは自決したダルレの荷物から下着の紐を発見、犯人がギスであると突止める。ギスは性器を焼かれ宮中から追放。ジャチはチョソンの計らいで恋人のパク女官と逃げるが、パク女官に別れを告げケドチにより刺宮してもらい宮中へ復職。ギスはのち明の宦官となり、第一王子の立太子の際に恩義のあるチョソンのため力添え、ハンス失脚の嚆矢となる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 8話までの幼少時代や、12話までの内侍紹介重視の演出は面白かったけれど、中盤はちょっとつまらなかったかも。ただジャチがパク女官を捨て去勢してまで宮中に戻った理由は気になるところ。細かい筋が破綻していたり出されたままの登場人物が気になりますが、KNTVの録画を見たのでカットか。ノーカットなはずの台湾版も見ます。去勢手術のみならず、血みどろシーンが多く、他の時代劇より生々しい。しかし最後は涙腺崩壊しまくりで、辛くても見てしまいました。
 今でも不能とか、男性の自尊心で大事だろうし、ましてや身分制度や儒教、医療の未熟な当時の内侍を想像できたのが良かった。またソウンのチョソンへの報われない恋が切ない。チョソンはたまに「この人M?」なんて不謹慎に思うことも。ショックで荒れたチョソンが妓生と同衾を試そうとするのですが、童貞だったかと気恥ずかしい。チョソンは幼少時・成人後・宮中でも・死ぬときもソファをおぶいつづける。第一王子も何度もおぶる!ラスト、流刑地で燕山君が見る幻覚は、幼少時の自分をチョンソンがおぶる姿で切ないです。

登場人物はこちら
# by hungmei | 2009-03-08 08:46 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(9)

韓国時代劇『女人天下』(2001)

d0095406_2195922.jpg    韓国時代劇の巨匠キム・ジェヒョン監督作品で一大ブームを巻き起こしたSBSドラマ「女人天下」。問題は日本だとケーブル放送のみで、台湾版は50/150話しか入手できていません。第11代中宗の時代(チャングムに出てきた王様)、貧しい出身ながら中宗の妃・文定王后の側近となり、王族の正室にまで上詰めた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)の一代記。文定王后は中宗の三番目の王妃で、鄭は彼女の兄の尹元衡の正室を毒殺、自らが正室に。お約束で鄭は父が両班ながら謀反で捕らえられ、母は逃亡途中に矢で射られ鄭を産んで死に物語スタート。父の恨みを、ってお約束。つらい出生とか(この監督が好きなだけ?)。



d0095406_21562474.jpg  冒頭で中宗のもともとの正室(端敬王后)は叔母が燕山君の妃だったため廃后され、がんがん人は殺されなんかすごい不穏・・。倭寇も出てくるし。 「張禧嬪」(03)系の、悪女が最後に成敗され死ぬ話で(鄭は死後は追い詰められ自害する)、映画スターのカン・スヨンが好演。作中のせりふ「メイヤー」(「何ぞや?」古風なことば)や「~天下」という表現が流行。初めて韓国に行ったとき見た作品なので、気合入れてます。ただ北京語音声のみのDVDを頼んでしまい、とても韓国時代劇に思えないのが難点。せりふが中国時代劇だし、「皇上」って呼ばれてる王様。違和感がぬぐえません。



d0095406_2184221.jpg   作中、時代劇で活躍するキム・ヨンラン(「張禧嬪」で淑安王女役)や、イ・ボヒ(「宮廷女官キム尚書で仁穆王后、「張禧嬪」で禧嬪の実母のユ・イレ役)が登場。イ・ボヒは中宗の実母で第9代成宗の三代目王妃・慈順王后。ドラマは暴君の第10代燕山君の廃位(中宗反正)から始まり、中宗はたぶん「王と私」(08)のユン兵曹参知役(9代成宗三代目王妃・貞顕王后の父)ソヌ・ジェドクさん?ラブコメ女王キム・ジョンウンが旅芸人でナンジョンの友人役で登場。台湾版は50話ずつ上「女人天下之庶女奪権」、中「~之惊变」、下「~之储君之争」と副題。文定王后は第12代仁宗第13代明宗の時代まで大王大妃(テーワンテビ)として権勢を振るう、長ーい話。


 鄭蘭貞、張禧嬪、張緑水で朝鮮三大悪女文定王后は12代仁宗の養母で13代明宗の実母ですが、一説には仁宗毒殺疑惑も・・。仏教を重視して儒教を重んじる官僚から反発を受けた。演じるはチョン・インファ(「王と私」仁粹大妃)でカンロクあり。中宗の二代目王妃・章敬王后と11代仁宗は母子ともども若くして病死、それでで文定王后は三代目王妃に、かつ息子が12代明宗になります。貞熹王后(7代世祖妻/第8代睿宗・徳宗実母/第9代成宗祖母)や仁粹大妃(徳宗妻/9代成宗実母=昭惠王后)と並び、政権を左右した。時代劇だと第5代文宗からは「王と妃」(99)、第6代端宗からは「王と私」、中宗の孫14代・宣祖からは「王の女」(03)。「龍の涙」は確か初代~第4代世宗(ハングル作った王様)。章敬王后の流刑後も中宗は彼女を忍び、チマ岩伝説がうまれたらしい。端敬王后が復位は第21代英祖朝。

<ドラマのオープニング>


歴代王:1太祖(李成桂)、2定宗、3太宗、4世宗、5文宗、6端宗、7世祖、8睿宗、9成宗、
     10燕山君(廃位)、11中宗、12仁宗、13明宗、14宣祖、15光海君、16仁祖、
     17孝宗、18顕宗、19粛宗、20景宗、21英祖、22正祖、23純祖、24憲宗、
     25哲宗、26高宗、27純宗      ※赤字がこのドラマに登場する王様

ライブドアブログの紹介、ドラマ概要とともに全150話あらすじ付
# by hungmei | 2009-03-05 22:01 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(2)


鑑賞作品レビュー、視聴検討作品の備忘録です


by hungmei(黄梅)

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

検索

カテゴリ

※このブログについて※
1越劇、黄梅戯、地方劇
2中韓古装電影・電視劇
3紅楼夢/ドラマ、書籍等
4ブログ関連書籍
5雑感など
電視劇

最新のコメント

返信遅れましてすみません..
by hungmei at 22:57
jiaは「架」ではないで..
by 行路人 at 00:05
アザハさま コメン..
by hungmei at 17:02
ご紹介をありがとうござい..
by アザハ at 00:34
チョロさま 改行まえは..
by hungmei at 05:07
黄梅さま こんばんは ..
by チョロ at 22:45

記事ランキング

関連サイト