李少紅監督作品、30話台のはずが86話に膨れたそうで、放送待ちな「大ー宮詞」シリーズ宋代編。とはいえ、あったのは《大明宮詞》だけかな。李少紅、、新編紅楼夢、、うっ頭が、とは思いつつ、幼少期に老師の電影《紅粉》で何賽飛にどっぷりハマったのが中国古装片好きルーツでも有るブログ主です。
しかし衣装がとにかく斬新で《大明宮詞》は見れなかったし、《新編紅楼夢》は脚本ガタガタでどうしたー?という感じだったから、久々の李少紅節が拝めるのだろうか。またすごいことしていて、残された絵画と人間合成したスチール、劉濤は絵の中に入っちゃってるよ。
今回は私の好きな翟衣、翟冠などが史実の忠実再現のようで、朝鮮王朝王后正装のもとにもなった青っぽく着物あわせの翟衣、首が持つのか心配になる豪華絢爛な翟冠、どちらも見られるならそれだけでも楽しみ!たまに取り入れている時代劇も見ますが、そこまでではないので(そもそも礼装するシーンがあるかにもよる)、今回は劉濤も出るし見ます!!
劉濤の役は「劉娥」、狸猫換太子の故事でお馴染みの李宸妃(宮女出身、皇帝生母ながら不遇に葬られた)と劉太后こと章献明粛皇后劉氏(李宸妃所生の皇子を実子とし養育、その子が四代仁宗として即位し自身も皇太后となるも、死後それが皇帝本人に知られる)のお話。宋代のエピソードで李少紅監督らしいドロドロ、登場する皇帝も第三代真宗。
李少紅御用女優の大御所・帰亜蕾は簫太后役、旗装みたいだけど遼(契丹)の太后。少数民族の衣装はぜんぶ旗装でまかなうのは京劇からのお約束ですが(事実、契丹の太后も京劇では旗装)、今の時代劇でやるのか。個人的には宋って統一王朝にカウントできるか?と少し思う。遼との取り決めなんてほぼ負け、金に圧迫されて散々だし。
楊家将ものの潘妃とかは出て…こないか。真宗の叔父・趙廷美(趙文瑄飾)が渋くてかっこいい。抑えた色味にがっつりめりは李少紅作品ならでは。宋代の時代劇は楊家将、包公案、水滸伝などイキイキしているけど、宮廷劇は地味だと思うので期待大。宮廷シーンもないわけではありませんが《開封府伝奇(邦題「開封府 北宋を包む青い天」)》とか。