【ブログの概説】ショウ・ブラザーズ黄梅調映画について

d0095406_645441.jpg  昔の香港映画といえばカンフーや義侠物ですが、その牙城が70年代ショウ・ブラザーズ。50年代から古装(時代劇)や黄梅調(中国オペラ)で人気を博しました。日本でも『西太后』のリー・ハンシャン監督、カンフーだとティ・ロンやキン・フーがおなじみ。特にキン・フーは時代劇や黄梅調で俳優業をこなし、監督デビューは京劇原作『玉堂春』。ショウブラは他に70年代エロス映画も有名です。amazonでの日本版DVD紹介ページ

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# by hungmei | 2007-01-02 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(2)

李翰林「火焼円明園」「続・西太后」

「火焼円明園」は83年、日本では同年公開の「垂簾聴政」と二作あわせ日本で「西太后」として公開された作品です。中国政府の肝いりで製作、監督・主演ともに同じく劉暁慶・李翰林コンビ。「続・西太后」の方は原題「一代妖后」89年作品。前者は娯楽時代劇でもシリアス、後者は完全ただのエログロという感じでした。しかし「火焼・・」で本土や香港スターが共演した時は、その経済的ギャップがすごかったらしいですね。大変・・。香港サイドが豪華な生活に比べ、本土チームは月給50元とか。

「火焼円明園」は見てみるとやはり日本版で削られたシーンの数々が!忙しいときでも無理してみてよかった!前半はエホナラ氏の後宮入りと男子誕生まで、後半は1860年の対外戦争について。激しい戦闘シーンが愛国的に描かれており、中華民族万歳、みたいな感じ。イギリス軍への民衆レベルの抵抗はおなじみのトーンで真っ赤なバックが似合いそうです。日本版ではほとんど削られているのもちょっと納得。

日本版では出番の少なかった張鉄林(恭親王)を見て「還珠の時とカオが変わらん!」と思ったのと、西太后の出産シーンが印象的でした。咸豊帝との甘酸っぱい出会い編から冷却期、エホナラ氏の画策により再び寵愛を得て懐妊と・・西太后が一番最初に皇帝の心を捉えたきっかけが、他の選秀女の女子とのラッキー(マギー慎司の芸)ごっこだったのがウケました。最期には手足を切られ、人ダルマにされる麗妃役の周潔は、バレリーナ出身でぱっと人目をひく美人。西太后に粛清される美人后妃がはまり役です。

クレジットにも歴史学教授という先生が出てきますが、ヌルハチの予言「エホナラ氏の娘が清朝を滅ぼす」とか、エホナラ氏が花園で唄を聞かせゲリラ的に皇帝の気をひいたとか、今では俗説となっているエピソードも多い気がしますが・・当時だからか、娯楽映画だから構わなかったのか。面白いから構いませんけど(^^)でも蘭児時代の劉暁慶、ほんと綺麗だったなあ。さすが女優さん。

「続・西太后」の方は日本語字幕版をビデオで鑑賞。劉暁慶(西太后)、陳<火華>(東太后)と監督は前二作と同じ。加えて同治帝とのロマンスが描かれる宮女にコン・リーと、女優陣が豪華ですが全体としてはイマイチ!同治帝がおっさんで十代に見えないし・・・TVドラマ「康煕王朝」や「HERO」始皇帝役のビッグネームの陳道明ですが、ちょっとこの役には合わないのでは?

コン・リーの宮女も突っ込みどころ満載で感情移入できず。前二作が名作としてDVD化、最後のこの作品がそうでないのも納得でした。ただ皇后吊り下げシーンだけは、同年代の子と話してみんな覚えているくらい鮮烈で、この作品のハイライトはそこかも?全体的に見所シーンのためにストーリーをひねり出してあるように思えて、無理があります。でも小さい頃、大好きだったんですよね。気持ち悪い子どもですが(汗)

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# by hungmei | 2006-12-14 20:45 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(9)

リーハンシャン監督「垂簾聴政」

大女優・劉暁慶主演で娯楽時代劇映画の金字塔(と、私が思っている)80年代の李ハンシャン監督の映画です。このブログでも何度か言及し、疑問だった「皇后吊り下げシーンの有無」を確認しようと手持ちのほかのDVDも見てみました。

というか、本当は夏に書虫で注文しとっくに忘れていたら最近届いたので、これ幸いと鑑賞。果たして、内容は手持ちのVCDと同じ・・。西太后が既に皇帝の嫡子を産み、ちょうと咸豊帝から同治帝の代替の頃が舞台。なので同治帝の皇后吊り下げシーンも出てこないし、西太后ことエホナラ氏が後宮入りしたばかりの頃の話もない・・。

寂しいです。何を見ればあの映像がまた見られるんだろう?劉暁慶なのは間違いないので、彼女が出演した映画でそれらしいのは片っ端から見ればめぐり合えるでしょうか。そう考えてしまうほど残念です。余談ですが、この映画、ラストのテロップが「再会」。斬首シーンなどもあり凄惨極まりない映画のわりに、のどかな挨拶のような・・。続編があるからかな?
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# by hungmei | 2006-12-02 21:55 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(7)

江蘇評弾DVD「評弾精華」

中国楽器・音像資料ネットショップ「江南春琴行」さんで購入。1700円くらいでした。

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江蘇・浙江省はいわゆる「中国」文化の精華を集めたような場所で、その伝統芸能である
評弾を初めてきちんと視聴です。・・・・でも生半可な知識で完全に江南春琴行さんのメルマガ
の受け売り(笑)。評弾って、きっとこの琵琶のような楽器の名前なんですよね。こんなまま
ブログに書いてしまっていいんだろーか。

このお店はよく利用させてもらっていますが、中国伝統音楽や崑曲にとても詳しい店主さんが経営されています。メルマガもすごく勉強になる。戯曲は好きだけれど、音楽には門外漢な私はいつもメルマガで紹介されていたものや、見てビビッときた物をジャケット買い。失敗したらどうしよう、とちょっとドキドキです。

なんだかんだでハズレは今のところなくて、今回のDVDも良かった!弾き語りスタイルで唄が中心だとは知らずに見たので最初は面食らいましたが、「鶯鶯操琴」(西廂記)・「紫鵑夜嘆」(紅楼夢)・「杜十娘」(牡丹亭)・「梁祝・送兄」(梁山伯と祝英台)と、戯曲でお馴染みのモチーフがたくさんでそこもツボ(^^)それにこれらの戯曲ってみんな江蘇・浙江が地元だなあ、と改めて文化の豊穣さを実感です。

「紫鵑夜嘆」は宝玉・宝釵の結婚後、紫鵑が黛玉の臨終を思い出しながら夜寝られず、嘆いている・・という唄ですが、原作とちょっと違うようなところもあり。「新娘は喜びに満ち溢れ・・」とか。宝釵は・・喜びまくってはいないよなあ、とか(しょーもないツッコミですみません)。でもビブラートがきいた、歌詞が少なめでゆったり歌う様子はとても素敵でした。他は普通のチーパオですが、「鶯鶯操琴」だけは戯曲風に昔の衣装でとても凝っています。
# by hungmei | 2006-11-19 21:11 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(0)

横浜中華街で越劇観劇

南京町を満喫した翌日は、新幹線で横浜に向かい中華街「チャイナスター」にて越劇講座を受講。チャイナスターさんは横浜中華街で京劇を上演している貴重なお店で気になっていましたが、ここもお初。道に迷い遅刻するも、生まれて初めてライブで越劇を見られて感動!!唄は紅楼夢「問紫娟」や「打金枝」。間に合えば「金玉良縁」も聞けたみたいなので、非常に残念。お店の趣旨や認知度もあってか、越劇講座は「京劇とどう違うか」に主眼のおかれた紹介で、却って京劇のほうがわからない私にはちょっと不思議な感じ。

中国伝統劇での役者さんは「目で語る」といわれるように、女優の史甜甜さんはとても目力のある方でした。公演中ずっとライトの照明が黒目に写ってものすごくキラキラした瞳になっており、ライブの迫力を改めて実感。質問コーナーもあり、ずっと気になっていた「小生の胸あて」について質問できました!でも内容だけにちょっと失礼だったなかな、とも反省。小/老旦、小/老生、花瞼などの行当は戯曲学校の先生が入学時に決めるそうで、なかなか難しいんですね・・。

京劇俳優であるチャン・チンホイさんと共に、越劇・京劇それぞれの小生の演技を比べて見せていただいたのですが、そのときの甜甜さんがやられたのが紅楼夢「読西廂」冒頭(だった、と多分思う)。宝玉が庭で西廂記を読んでいるところへ黛玉がいあわせ、「僕は多愁多病の身、あなたは傾城の・・」と語りかける部分です。中国語ぜんぜん出来なくても、音で覚えていたので、ちょっと感動。細かい衣装の違いなどとあわせ、新しい感動がありました(^^)


# by hungmei | 2006-11-06 16:26 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(2)

神戸華僑博物館

この連休中に神戸に行き、生まれて初めて神戸南京町を体験してきました!震災後に屋台がたくさん出た影響で横浜より充実した屋台などなど、見所がたくさん(^^)博物館は南京町の地図にはないけれどガイドブックにちょこんと載っており、趣味や自分の学校の所属(国際的な学問分野)を考えてもこれは外せないと勇んで飛び込みました。

南京町からは少し外れた場所で、かつビル1フロアのこじんまりとした博物館なので、受付では「レポートか何かのために来たんですか?もしかして中国人ですか?」と質問が。中では京都・大阪・神戸三都での外国人の地位、在日華僑と国民党や溥傑など中国本との過去の政治的な繋がり、万福寺など日本の神社仏閣と華僑との意外な関係、と神戸や華僑の歴史のみならず日中国交史全体にも繋がるような濃い内容を、「神戸」というキーワードに凝縮した博物館です。

ボランティアの方が非常に細かく説明してくださるのですが、面白いとおもいつつ立ちっぱなしが辛く「腰が痛い、もうダメかも・・」と不真面目な姿勢で聞いていたにも関わらず、最後には資料のビデオまで見せていただいて面白かったです。しかもそのビデオのBGMは、よく利用するネットショップ「江南春琴行」さんで売っていた上海のもの。このお店は神戸の方が経営しているので、もしかしたら繋がってたりして。

私の学校の先生の言葉で印象的だったものに「内なる国際化」があるのですが、ボランティアの方の外国人登録証を見せていただいたり、まさにそんな感じでした。国際化っていっても英語が話せて欧米に行くより大事な事があるんじゃないか?という・・。地味ですが神戸に行かれる方にお勧めです!!




# by hungmei | 2006-11-06 14:12 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(0)

越劇「舟夫索夫」/DVD経済版?

中国戯曲でもメジャーな演目「舟夫索夫」ですが、62年電影紅楼夢や78年電影シャンリンサオに出演している金采鳳のものを見ました。

舞台中継版で、衣装は京劇っぽい演目なものだから、かなり好みじゃない(爆)。案の定、何度見てもさっぱり集中できず全然わかってないので、再度チャレンジしてアップします・・。今はとりあえず見たという事実だけ。しかし自分が「ドラマ風・背景ありのナチュラルメイク」戯曲が好きだと改めて実感し、邪道だと思いました。

最近よく利用するネット中国DVDショップ「チャイナベシネマ」さんhttp://www.chinabe-cinema.com/dvdhanbai/syouhin/huanzhugege1.html)ですが、ここで扱うDVDは「経済版」とあって、他のショップで買うものと違います。OP・EDが各話ずつでなくまとめて最初と最後に入っています。で、画質が多少落ちる変わりに一枚のDVDに10時間ぶんほど入っている。正規版で、2000円からとかなりの格安!既に持っている「還珠1」のDVD経済版もあり、私のはNTSCで各話にOPつきですが、こちらはそうではないようです。でも同じ俏佳人発行で、ジャケット写真も装丁も同じ。そういうのもあるんですね。
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「考庄秘史」や「還珠格格3」、「康熙微服私訪記」など、話数が多いため値段が高く購入を躊躇していたものや正直「そんなお金を出せない」と思っていた微妙な気に入り加減のドラマDVDを買うのに重宝しています。個人的な感想では、PALが多い気も・・そこが悲しいかな。でも私がほしいのだけ、たまたまかもしれません(^^)。後は中国映画に関するブログがすごく詳しくて、非常に勉強になります。
# by hungmei | 2006-10-15 04:45 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(11)

黄梅戯「母老虎上轎」

字幕無しで難しかったのですが、書虫でジャケットを一目見て「これは喜劇だ!私の好きなおばさん活躍型だ!」と直感し、思い切って購入を決意しました。いつもは予算の関係もあり迷いに迷ってから買うので・・・・。「母老虎」は主役である酒館の女主人で、肝っ玉母さん風。若い男の使用人をこき使い、一人でお店を経営するしっかり者。主な登場人物は使用人二人と、母老虎の娘。使用人二人と娘の間で起こる恋の鞘当と、若者の一人が酒館乗っ取りを企み法廷沙汰になって母老虎が勝利するというストーリー。

さすが戯曲、使用人2の悪役は初登場時からそれとわかります(笑)。キャストクレジットからもどの役名か把握できず、名前がわからないのですが(汗)。この使用人2のせいで、純朴で誠実な使用人1は濡れ衣を着せられ、店を首になります。そこで離れた土地の茶房で働き始め、お金がたまったところで最初から恋仲だった母老虎の娘を迎えに行こうとしますが、そこに使用人2がちょっかいを出し娘を我が物にして母老虎の酒館を乗っ取ろうと図ります。最後に繰り広げられる、酒館の権利をめぐる野外裁判が印象的でした。

一番の見所は、使用人2の陰謀で母老虎と使用人1の若者が結婚させられそうになるところ。娘だと偽り酔いつぶして化粧させた母親の方を花嫁かごに乗せ、「皇上が母老虎に会いたがっている。酒娘娘に任命してくれる(?)そうだ。そうすれば娘は公主だ!」などとバレバレの大嘘をついて山道をえっちらおっちら。新郎の使用人1は洞房で新娘のかづきをとり、いとしい娘だと思っていたのが怖いもと雇い主で大慌て。酔っ払い特有の定まらない動作と、新娘の恥らうしぐさがちょうどダブっていてかなり笑えるし、意味不明の大嘘とあわせ突っ込みどころ満載です。

そこで一気に事が露見し、使用人2が酔った母老虎に証文に判をさせ酒館をのっとった事も発覚します。そしてラストの法廷シーンに突入し、みごと使用人2が成敗されてめでたしめでたし。しかしこの裁判、なぜか屋外で行われます。しかも山道の途中のようなところで。牌楼がたくさんあったので、何か意味のある場所設定なんでしょうか。黄梅戯はとても自然や農村・庶民の描写が多いと思っていましたが、テーマがテーマだけに今回特に多く、見ていて爽やかです。加えて母老虎のキャラクターもあり、吉本か松竹新喜劇のようなノリ。そう考えると、何だか水戸黄門にも似ているかも。

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# by hungmei | 2006-10-12 15:02 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(0)


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