中国時代劇と韓国時代劇・その3

 しぶとくその1その2で書いてきた比較シリーズ(なんとなく命名)、今度は服飾や住空間で思いつきました。そして重複になりますが、あくまで清朝ドラマと李氏朝鮮ドラマの比較なので、時代が限定されています。清朝のほうがだいぶ遅れて興ったので(李氏朝鮮15代光海君~16代仁祖の頃:15-16世紀)、比べるのも不適切かもしれませんが、どちらも自国の現体制につながる直前の王朝ということで、無理やり比較。聞いたところでは同じ儒教を理念にすえても、清朝が男子均等相続なのに対し、李氏朝鮮は長子相続(次子以降は地位が低い)だそうで、庶子の待遇とあわせ違いが面白い。

【中国時代劇(清朝)】
①耳飾はほぼ女性のみ、ピアス式で耳たぶに穴をあける。民族や時期によっては纏足。身分の貴賎を問わずほとんどの女性が耳飾をしている。

②室内は土足、お金持ちなら寝るのは天蓋つきベット、食事もテーブル、靴を脱ぐのは就寝時。ただし纏足している女性は寝ているときも足に布を巻き、就寝用の靴を着用。

③農家などではカンといって、その上で寝るし、テーブルを置いて食事したり客の応接も。王族貴族などカンはあるものの居間/寝室は原則、別室。大体続きの間で、ある程度以上の年齢・身分になれば一人一つの建物。お客様を歓待するときは壁を背にして横並びに座るのが基本。壁沿いでなくとも、基本は横に並ぶ。対面ではない。上座は左右どっちか。

④黄色は皇帝、皇后ら皇族でもトップクラスのみ着用可能。皇帝の普段着にはそれ以外の色もあるが正装はまっ黄色。(正装には帽子もついてるので、幼稚園児のスモックを思い出す・・)。

【韓国時代劇(李氏朝鮮)】
①ピアス式耳飾は禁止(身体を傷つけ不孝にあたる)、后妃が儀式用に、妓生がファッションとして複雑な構造のイヤリング式耳飾を着用。すごいゴッツい(笑)。

②室内は裸足、寝るのは床に布団敷き、食事はちゃぶ台。見ていると寝るのも食べるのも同じ部屋?応接も居間も寝室もすべて同室内のようです。王族で一人一つの建物をあてがわれるのは同じ。お客様が来た場合は対面。上座は壁際。

③王様の衣服は赤(明/清に冊封しているので黄色は着られない)、位階によって色が決まるのは清朝ドラマと同じ。即位式などは黒っぽい服を、王妃は赤と黒の服。

④黄色い服は、祈祷師、巫女、神女と呼ばれる賎民服のような。あと宮中妓生も似たような、黄色+袖部分に赤、緑などカラフルなボーダー模様入りの服を着ている。

 指輪がヒスイだったり玉だったり太いところは同じ。また清朝ドラマだと玉の腕輪も必須ですが、李氏朝鮮ドラマで腕輪ってしてたかな・・。また確認してみます。未婚女性がおさげだったり一部、髪を垂らした髪型なのに対し、既婚になると完全に結い上げるのや、喪に服す際の麻の衣服も儒教らしい共通項。男性が辮髪(清朝)と結髪(李氏朝鮮)なのは大きく違う。辮髪、私は好きだけど、よくヘンといわれる・・。こう書くと日本で耳飾が廃れた理由もちょっと気になってきます。髪飾りはかんざし、笄など豊富ですけどね。指輪もぴんとこないなあ。それと心因的ショックで吐血するのも清朝、朝鮮ドラマに共通。五臓六腑にダメージがきた?
by hungmei | 2009-04-08 07:22 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(4)
Commented by hungmei at 2009-04-08 16:53
耳飾についてですが、どちらも建国初期は男性もつけていたのを、制度が整うにつれ女性限定にしたのも似ているなーと思います。李氏朝鮮のは未見ですが、清朝ものなら「大清風雲」でドルゴンの同母弟でホンタイジの異腹弟、ドドが印象的な耳飾つけてます。残虐でうるさい武人なんだけど。

余談ですがどちらの時代劇においても、現代装より俳優さんたちが老けて(爆)見えるのが時代劇のお約束。特に「王と私」(07)でハン・ミンフェを、「女人天下」(01)でキム・アンロ、「王と妃」(99)でハン・チヒョンを演じたキム・ジョンギョルさんなどは、この10年間、変わらぬお姿に見えます・・・。「王と妃」では当時50代半ばでいらっしゃるはずが、白髪メイクで70-80代に見えました(騙されすぎ?)。

また女優のイ・ヨンゲさん、「王と妃」(99)でしわくちゃの老婆役かと思えば、「キムサムスン」(03)では50代くらいのスーツをバシっと着こなしたら店長役。同年の「チャングム」でも尚書役はそれなりの年齢に見えましたね。いま60代、「王と妃」では良く見ると老けメイクだけど、立ち振る舞いといい老婆にしか見えませんでしたー(このとき59歳)。
Commented by suma at 2009-04-10 09:42 x
こんにちは♪ 今日も暑いぐらいですね!

服飾や住まいに関する考察、へ~そうなの、細かいところまでよくみてるなぁと、いつもながら感心しています。耳飾、ドラマでは韓国も中国も当たり前のように身に着けていますね。日本も古代は着けていたので、平安時代に国交が途絶えていた時に和風文化が育っていったのと反対に廃れてしまったんでしょうね。まあ、十二単に耳飾などの装身具はあまり似合いませんね。現代でも和服でネックレスとかしてたら極妻みたいですもんね。それと、古代の人は魔よけで装身具を身につけていたので仏教が伝わってお札とか他のものに変わったせいかもしれませんね…
いつもぼーっとドラマを見ているけれどこちらにくると、いろいろと“目から鱗”状態です。でも、考え出すと余計にわからなくなりますね。
Commented at 2009-04-10 17:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hungmei at 2009-04-10 19:02
sumaさま

奈良時代くらいまでには耳飾りしてますよね。髪を結わないと耳飾りは合わないなあと思ったけど、江戸時代以降は結ってはいるなあ…あれ?でも確かに慣れないから着物に耳飾りは変に見えますね!

ほーめいさん

ご指摘ありがとうございました(^∇^)/適宜何カ所か書き直してみますね。そーいえばあれっと思うところがたくさんありました。ではでは~


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