韓国時代劇『王と妃』(1999)・その1

【3/20追記】
 友人から録画を借り、160話までを見られます。1話と、端宗の亡くなる89話をまず見ました。が、端宗やっぱり悲しすぎ!自殺説、賜死説といろいろあり、死体にいたっては行方不明(捨てられた説も)オム・ヨンドという人が埋葬した説もあるそうですが・・・。確か2007年、陵のある流刑地・寧越で端宗追悼祭があったと聞き感心したのですが、復位したのは粛宗時代だしほんとに悲劇。チョン・テウの演技うまい!1話で「余はまだ12歳なのに結婚しなきゃいけなくて、尚書や内侍たちがみんな笑う」と首陽大君(のちの世祖)に相談していたのに。享年17歳。同時期に亡くなり厚く葬られる徳宗との対比(89話)がたまりません。
 88話まで端宗見たいけど辛い(涙)。端宗は仁祖の夢で「苦しいので出してください」と出て、仁祖は「どこにいる可愛い甥っ子」ともう末路。端宗に「お前が無縁仏で苦しんでいるとは」って、お前のせいだろ!ただ世宗のとなえた嫡子相続で文宗が即位し仁祖に最初は王位はまわらなかったわけで・・。111話では世祖が端宗とその妃((定順王后?この若夫婦のエピソードも泣ける)にうなされ亡くなり、119話では睿宗が亡くなり成宗即位。ここまでで120話とは予想外。睿宗もインス大妃の犠牲か(汗)。ただ定順王后だとしたら、ドラマで端宗とともに仁祖の夢に現れる頃、まだまだご存命なはずですが・・・。違う後宮か脚色かな?

d0095406_19123560.jpg   原題「왕과비」、チョン・ハヨン脚本。李氏朝鮮屈指の女傑・仁粹(インス)大妃の生涯を描いた全186話の大長編。視聴率44%(KBSワールドから)を記録したヒットドラマ。王朝初期の混乱した王位継承の様子とそれらに関わる後宮、姻戚などの確執がこゆーく展開します。イ・スンジェなど今でも時代劇でお馴染み俳優が目白押し。主演はベテラン女優チェ・シラ。

  5代文宗、6代端宗、7代仁祖、8代睿宗、9代成宗、10代燕山君の時代に活躍したってだけですごい。長生きしたもの勝ちですかね。同時代を描いたものに映画「王の男」(05)、ドラマ「王と私」(08)がありますが、前者でインス大妃の出番は一瞬(しかも燕山君の暴行に卒倒して死ぬ)、後者ではもう少し穏やかにチョン・インファが演じていますが(でも燕山君としっくりいかないのは同じ)、ここのインス大妃はひたすら恐ろしいです。インス大妃と廃妃尹氏の不仲(?)は有名なところですが、ここでのインス大妃は極妻も真っ青の迫力と恐ろしい目つきでとても高貴なお方とは・・。もーとにかく廃妃尹氏が嫌いみたい。で、その息子も王位につけるもんかという。

・・・はしょった登場人物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
仁粹大妃/明恵王后(1437-1504)...チェ・シラ
  9代成宗の実母で10代燕山君の祖母。父は韩确、母は南陽府夫人洪氏。おばは明の後宮にあがった家柄。はじめ7代世祖の世子・桃源君(懿敬世子)に嫁ぎ世子嬪・貞嬪になるが、即位を待たず夫は死亡。その後、義弟の海陽大君が8代睿宗に。しかし睿宗死後は彼女が実験を握り、実子の者山君を9代成宗に擁立し桃源君に「徳宗」と追号。彼女も仁粹王大妃となる。成宗の妃・尹氏とは不仲。のち尹氏は廃妃され成宗から死を賜る。10代燕山君は尹氏の実子で、この一件は燕山君・仁粹大妃間に大きな溝を作る。チェ・シラは2008年に「千秋太后」で女王役に挑んだようで、これも見てみたい。ヒットした「海神ヘシン」(05)にも出演。

第10代燕山君...アン・ジェモ
 9代成宗の長子で廃妃尹氏の子。「朝鮮王朝実録」では嫡母(養母?)のチョンヒョン王妃/貞顕王后を実の母と思ってすごすが、即位後に実母の憤死事件を知り、事件関係者を粛清した(甲子士禍)。尹氏を斉献王后と追号し、仁粹大妃は失意のまま亡くなる(一説に謀殺)。しかしその暴政が反感を招き、弟で成宗の王子の中宗によって王位を追われる。おばの月山君夫人を犯したり、生母殺害に関与した父の側室二人を惨殺したり、王を諌めた宦官のキム・チョソンの舌を抜き殺したなど伝説てんこもりの大・暴君。ここでは母や祖母の愛情に飢えた結果、狂っていく。

第6代端宗...チョン・テウ
 文宗の息子で幼年で即位。しかし叔父の仁祖によって退位させられ、流刑に処される。復位運動などもあり、賛同するものもあったが、それに危機感を抱いた仁祖により絞殺され死体は川に捨てられる悲運の若き王(しかも直前まで、賜死だと騙され、「スヤン叔父、ありがとう」と言っていたのが辛い)。チョン・テウは他の作品でも2度、端宗を演じ、「端宗俳優」と言われたらしい。彼の「王と妃」での登場は89話まで、同時に徳宗が亡くなり、インス大妃は実家に帰り不遇時代を送ります。ちなみに「王と私」(08)で燕山君を演じている俳優さん。現代劇だとコミカルな役が多いけど、時代劇では子役時代からならしたスキルあり。

・・・・・インス大妃の登場するドラマ・・・・・・・・・・・
MBC『朝鮮王朝五百年-雪中梅』(1984年)、高斗心主演/KBS『ハン・ミンフェ』(1994)金英蘭主演/KBS『張緑水』(1995)、潘孝貞演/SBS『王と私』(2007)、チョン・インファ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
歴代王:1太祖(李成桂)、2定宗、3太宗、4世宗、5文宗、6端宗、7世祖、8睿宗、9成宗、
     10燕山君(廃位)、
11中宗、12仁宗、13明宗、13宣祖、15光海君、16仁祖、
     17孝宗、18顕宗、19粛宗、20景宗、21英祖、22正祖、23純祖、24憲宗、
     25哲宗、26高宗、27純宗
 (赤字がこのドラマで出てくる王様)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
KBSワールドにて水~金18:45~放送中
ポニーキャニオンが名作「龍の涙」(95)と一緒に版権を買ったらしく、そのうちDVDに?
ほか、シン・グ、ハン・ヘスク、イム・ドンジン、チェ・ジェオン、キム・ガプス、イ・ジョンギル、
キム・ヘリ、チャン・ソヒなどが出演。
by hungmei | 2009-03-20 20:07 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(2)
Commented by hungmei at 2009-03-20 20:44
3/20の174話では睿宗の妃・韓氏が亡くなり、ヨンサングンが叔父の斉安大君(睿宗の嫡出の王子)の家でチャンノクスと出会い側室にします。また、中殿との間に生まれた二人目の子(一人目は夭折)を叔母の月山君夫人に預けており、よく逢いに行くため、二人の醜聞が・・とインスにちくったのはなんと成宗側室で尹氏廃位にも活躍したオム貴人でした!「王と私」のチョソン母・ウォラの女優さんです。もーすぐ嵐が吹き荒れそうな勢いでず。月山君夫人をお母さんだとヨンサングンは思いたいらしい。

それからいつヨンサングンに髭が生えるかと思ってたら今日生えました(成人男性はネシ以外髭ありのはずなのに、ヨンサングンにずっとなかったので)。しかし睿宗妃韓氏とか「王と私」で一瞬出てきたくらいなので、やはり話数の違いを感じますね~。あとキムチョソン役はキムジンテという俳優さんで、殺されちゃうのが悲しいです。。。
Commented by hungmei at 2009-03-20 21:49
KBSワールドの放送(終盤)と借りたDVD(~160話)でカバーできそうですが、道のりは長い。KBSは2月末の168から話見始め、171話あたりでは成宗の葬儀で燕山君とインス大妃が大人気ない喧嘩しててこわい・・・。暴君VS女傑。ちょっと全編は見られそうにないので、簡単にアップしました。しかしポニーキャニオンから本当にDVDでたら見てしまいそうな自分が怖い。

しかしチェ・シラの老人演技はすごいですね。また、170話以降はヨンサングンの高笑いが忘れられません!女人天下のお后様たちもびっくりです。次(3/25)あたり、チャンノクスを側室にしてどんどん暴走するみたい。ヨンサングンの最後もまた見るの悲しくなりそうですよね・・あ、その前に主人公のインス大妃が死ぬか。前半登場の安平大君に「張禧嬪」(03)でチャン・ヒジェのチョン・ソンモさんが出ていたのがよかったです。演技がうまい。

端宗とともに仁祖の夢に出てきたのはおそらく定順王后だと思うのですが、史実では70代くらいまで後宮専門の尼寺・正業院で暮らしたそうで、ドラマは脚色なのかな?それか別の後宮だったかな。


鑑賞作品レビュー、視聴検討作品の備忘録です


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