伊藤漱平著作集第二巻 『紅楼夢』作家論・作品論編(中)

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 (上)が書誌学的内容だったため、(中)の作品論、登場人物のモデルや解釈の文章を特に楽しみにしていました。以前も目にする機会のあった、七十回本についての文章を再読。それによると「『西廂記』の張生の悪夢、『水滸伝』の処刑の夢のように、『紅楼夢』が七十回腰折本をもし持っていた場足、現行七十話の黛玉の悪夢で終わるそうで・・初心者からしたらそのオチは全然終わってない!と衝撃。文学ってすごい。

  あとは芙蓉がハチスと木芙蓉だとか、芙蓉が象徴しているのは香菱であって黛玉ではないとか、花の話が細かくって面白かったです。池のハスと水際に咲くハスでは違うんですね。付録の李漁についても面白く、紅楼夢と李漁の戯曲が悲劇/喜劇の対比で論じてあります。正直、つながりはよくわからないのですが、李漁の戯曲での佳人レズビアンカップルと才子が結婚、というのが驚きました。


----もくじ---------------------------------------------------

第四部 作家論 
  概説 曹雪芹
  曹霑の肖像画
  曹霑の書技について
  曹雪芹肖像画の真贋-いわゆる王岡筆小像のこと-
  「夢で逢いましょう」という啓示-いまだ見えざる『紅楼夢』原作者よりのメッセージ
  曹雪芹の没年論争と句読
  晩年の曹霑の「佚著」について-『発芸斎集稿』等の真贋をめぐる覚書
 
第五部 作品論
 概説 『紅楼夢』

 作品論 甲-成立編-
  『紅楼夢』成立史憶説-七十回稿本存在の可能性をめぐって-
  船越達志博士の『「紅楼夢」成立の研究』を読みて

 作品論乙-登場人物編-
  概説 ある「列女伝」
  開鍵としての賈元春の「元」字
  金陵十二釵と『紅楼夢』十二支曲(覚書)
  『紅楼夢』の脇役たち-王煕鳳の娘およびその他の諸人物に就いての覚書
  『紅楼夢』に於ける真・仮の問題-二人宝玉の設定を中心として-
  『紅楼夢』に於ける真・仮の問題(続)-林黛玉と薛宝釵の設定を中心として
  『紅楼夢』に見る女人像および女人観(序説)-金陵十二釵を中心として-
  『紅楼夢』に於ける象徴としての芙蓉と蓮と-林黛玉、晴wen並びに香菱の場合-
  
 作品論丙-作品の種〃相
  『紅楼夢』-歌物語としての側面を照らす-
  『紅楼夢』の「闘草」の遊び
  合山究教授の『紅楼夢新論』に寄せて
  『紅楼夢』を読むための七つ道具
  
附録
概説 李漁
李漁と曹霑、その作品に表れたる一面-愛の相をめぐるある喜劇と悲劇に就いての覚書-

自撰解題
by hungmei | 2008-06-29 17:51 | 3紅楼夢/ドラマ、書籍等 | Comments(0)


鑑賞作品レビュー、視聴検討作品の備忘録です


by hungmei(黄梅)

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