1964年の大陸映画。悲劇の神話『天仙配』、喜劇の人情劇『女附馬』についで、黄梅戯三番手。一見『天仙配』と似ていますが、こちらは天界人どうしの恋愛悲劇。
七夕のエピソードが由来。「春潮涌」などが名曲ですが、唄が少なく戯曲としては寂しいかも。織女が天界より人間界を気に入ってうたうのが「「到底人間歓楽多」。日常的な些細な幸せ満載でほのぼのとした歌で、こちらも有名。
【あらすじ】
牽牛(星)と織女(星)は秘密の恋に落ちるが、王母の知るところとなり牽牛は罰として人間界に転生させられる。王母の留守中、織女は隠れて人間界に下る。子どもも生まれ、農村での暮らし気に入った仲の良い牽牛・織女の夫婦だったが、王母が帰郷し織女の所業がばれさらに責められる。最後には二人が引き裂かれ、毎年一回七夕の日のみ顔を合わせられるようになる。
・・・・・主な演員、登場人物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
嚴鳳英 .... 織女、女主人公。天界の生活がけっこう合っていたよう。
王少舫 .... 金牛星、主役カップルを助ける頼れるお兄さん、かおじさん。
黃宗毅 .... 牛郎、男主人公。金牛星に比べ小生っぽく儚げで善良な男性。
張雲風 .... 牛兄、人間界での牽牛の兄。弟を引き取るが嫁に尻にしかれる。
麻彩樓 .... 牛嫂、人間界での牽牛の兄嫁。居候の義弟を邪魔者扱いする。
王少梅 .... 王母、女神で天界の最高権力者。コワモテで歩く姿はさながら極道。
・・・・・・・その他のキャスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映画紹介ページ
張傳宏 .... 值日功曹(白發老爺爺)
徐慶平 .... 靈芝
查瑞和 .... 老漢
丁翠霞 .... 大娘
戴金和 .... 青年男子
孫懷仁 .... 青年女子
查瑞和 .... 老漢
【厳鳳英/織女による「到底人間歓楽多」】