書籍『紅楼探佚』『周思源看紅楼』

どちらも書虫で結構まえに買ったのですが、今頃やっと読破しました。感想まで・・・。

【紅楼探佚】
 前書きに「どうせ真実はわからないが探るののは楽しい」とのっけから本音で、演説調の文章もあって熱い書でした。珍しいと思ったのは「探春遠嫁」について、大体は外藩王妃になるというものが多いですが、ここでの予想は「粤海将軍たる南安郡王府へ嫁す」だそう。「大清律」などで立証していますが、細かい議論。たまに「それは強引」とつっこみたくなるかも。後は後30回の推測を、賈母の死⇒後見を失った黛玉の死⇒元妃による二宝の賜婚決定⇒賈府抄家⇒二宝の結婚、不和、子なし⇒宝玉失踪としていました。賈母はどちらを嫁にと考えまるまでもなくなくなり、王夫人独裁政権下にて金玉良縁、となるそう。確かに王夫人と元妃は明らかに宝釵に肩入れしてましたね。

【看紅楼】
 曹雪芹の親友敦兄弟。紅学の本でお馴染みですが、ヌルハチ12子アジゲ5世の子孫だそう。最近はまっていたドルゴン・ドドコンビの活躍する考庄皇后ものドラマと遠いながら繋がっているようで、密かに感動。曹雪芹の4代前の祖先がドルゴンの配下だったとか(※1)。著者の思い入れを語ってあり冗長ですが、茗烟・小紅・焦大・趙姨娘について述べているところが好きです。茗烟の名前には「人を温め、癒す」という寓意(※2)がこめられているとか。薛姨媽の人物像についても、この人タヌキのようで意外に善良なのか、とらえどころがない。北京と上海の大観園比較、なども面白かった。ちなみに鴛鴦、襲人、紫鵑、晴ぶんを「紅楼夢四大奴婢」と言うらしいです。

※1 12子アジゲ、14子ドルゴン、15子ドドは同母兄弟で、順治帝の御世には権勢を振るっ
    た。ドルゴンが死後失脚すると、同罪として英親王アジゲは処刑された。

※2 茗=お茶/烟=湯気、煙。つまり湯気のたつ熱いお茶という意味にとれるそう。

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by hungmei | 2007-03-26 21:17 | 3紅楼夢/ドラマ、書籍等 | Comments(0)


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