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映画「フィラデルフィア物語」(1948)

映画「フィラデルフィア物語」(1948)_d0095406_12272022.jpg   ヒッチコック好き→ジェームズ・スチュアート好き→彼のアカデミー助演受賞作を見てみよう!という流れで視聴。キャサリン・ヘップバーンも好きだし、ケーリー・グラントは濃くて苦手だけど、どうにかなるだろう・・。で、この時代特有の性的表現控えめなスクリューボール・コメディ。映画だとちょっとしんどいかも。舞台劇でヒットしたらしいので、その方が楽しいのかな?58年にグレースケリーの引退作「上流社会」としてリメイク。こちらは台詞なんかはそのまま、音楽がジャズに変更されていて、そちらのほうが娯楽性は高いかもと思いつつ、好みはオリジナル。ジェームズ・スチュアートのコメディ演技がいいです。今では考えられないスローテンポと会話劇を楽しめる方にお勧め^^


 【あらすじ】  
フィラデルフィアにすむ石油王の令嬢トレイシーは、お堅い紳士のジョージとの再婚を目前に控え、屋敷中が式の準備で大わらわ。しかし愛人宅にいる父は招かれないという家庭の事情を抱えていた。それらを知った前夫デクスターは、雑誌記者のコナーとインブリを連れてやって来る。デクスターとトレイシーは前の結婚で駆け落ちまでしたが、短期間で破局。しかしトレイシーに未練のあるデクスターは静かなる結婚妨害を試み、家族の醜聞をネタにトレイシーを追い詰め再婚を阻止しようとするが。




      
    楽しめましたが、キャサリン・ヘプバーンがアホの子みたいな役で悲しかった。スラックス姿で物議をかもしたキャサリン様が好きなので、若いころから演技上手なんだなと思いつつどうも、、、、。妹ダイナを演じる子役ヴァージニアの完成度が半端ないのですが、この後17歳で引退したそうなので残念!ほかは報道カメラマンで新聞記者の恋人役、ルース・ハッシーが一番良かった!人心掌握に長けた女性です。男性からしたら面倒見てもらえていいのかな。

    日本語字幕で見られる他の出演作が少なく残念です。ブルネット女優大好き!スチュアートさんの空振りプロポーズは笑えた。ヒッチコック「マーニー」でも思ったんですが、主演ティッピ・ヘドレンは文句ないと思うんだけど、監督は当初ケリー起用のつもりでもめまくり、ヘドレンにセクハラしてで舞台裏が混乱しすぎ。ヒッチコックはブロンド偏愛なので、だんだん、ブルネット女優が出てきても小さい役か悪役とすぐわかる。ブルネット女優もとっても素敵っすよ、、、

【役名/俳優】
トレイシー(C・ヘプバーン)
いかにもなわがまま&アホな令嬢。しかも駆け落ちバツイチ。酒好き&酔いすぎてばっかりで、本当にどうしもようないような・・その美貌と酷薄さからあだ名は「女王」「女神」。頭悪そうだけど。それに酒癖なおしましょう。

デクスター(C・グラント)
成り上がりらしい、トレイシーの前夫。結婚当時はトレイシー実家に同居していた。トレイシにーにいろんな意味で未練たらたら。グラントはやはり濃かった。

コナー(J・スチュアート)
式の取材に訪れた新聞記者。実はデクスターに雇われ、トレイシー父の醜聞を暴こうとするが、次第にトレイシーに惹かれていく。ヒッチコック作品の常連さん。

インブリ(R・ハッセー)
イマドキ(当時)な女性報道カメラマン。コナーと組んで雇われている。一応コナーの将来の伴侶らしい。しかしご本人いわく「今は経験を積ませるため泳がせている」。

ダイナ
ローティーンのトレイシー実妹。姉のアホさに比べ、とても利発で目端が利く。家族のだれにでもけんか腰だけどさわやか。家族がヘンだから、ダイナの反応はむしろ自然な気が(考えなしの酒癖が悪い姉に、不品行な父、事なかれ主義でオロオロするだけの母)。この映画の清涼剤。

トレイシー、ダイナ姉妹の母
トレイシー、ダイナの実母。けっこう年配。ダイナ生んだ時いくつ?異性関係にだらしない夫にも盲従し家名を守ろうと堪え忍ぶ姿は見ていてイライラ--;

姉妹の父
石油で一山あてた大金持ち。ありがちな浮気性、愛人のもとに入り浸って本宅にいつかず、家族から愛想を尽かされており、トレイシーの今度の式にも招待されていないありさま。そこにデクスターがつけこもうと目をつけるが。意外においしい役どころでいいところ持って行っちゃった。

ジョージ
全く印象に残らない、トレイシーの再婚相手(予定)。お堅く家柄血筋経済力バッチリ。今回は式の主役になるはずがとんだ扱いの上空気。まず誰から見ても奔放な(アホとも言う)トレイシーとはミスマッチ。自分にあったもっと堅実な伴侶を探した方がいいと思う。

by hungmei | 2014-11-13 12:28 | 5雑感など | Comments(2)
Commented by 吉田 at 2014-11-15 00:41 x
ルース・ハッシーの出演作では、ずっと以前に『北西への道』(これも1940年の作品ですがこちらはカラー映画です)がNHKBSで放映されてました。
Commented by hungmei at 2014-11-15 09:40
吉田さま

ありがとうございます!助かります。セルDVDでホラー「呪いの家」もあったので、しばらくルースハッシーを追いかけてみますね。ご来訪ありがとうございました。
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