UKの人気長寿番組、自動車の限界に挑戦するトップギア(日本でもシリーズ新んレンタル開始)を見てみようと録画したら、同じ番組のUSA版でした。しまったと思いつつせっかくなので見てみたら、意外に面白い。昔の鉄腕DUSHを思い出すようなめちゃくちゃな企画満載、車対戦車とか車でアメフトなど、意味を問うてはいけないおばか番組です。番組の流れとしては3人の出演者が企画の趣旨に沿った車をチョイスして試乗し、一位を決めるというもの。国産車優先なんですが課題によっては外車も多く、日本車やヨーロッパ車も。一応、出演者のうち一人はポルシェとBMW好き、一人はホンダシビック好き、一人はアメ車好きらしい。
出演者筆頭はプロドライバーのタナー・ファウスト。しかし自己中男、ルール違反やせこい邪魔立てが得意。スピード狂で、飽きてくると企画を無視しドリフトを始めたりするので人望なし。運転はさすがうまいし選ぶ車も順当だけど、詰めが甘くて勝率はイマイチ。ほか、エキスパートのラトリッジ・ウッドは、RV好き改造好き。メガネに太目体型で非モテ車好きという感じのいじられキャラですが、一番人格が出来ているので、彼が本気で怒ると他の二人がおとなしくなっちゃう(笑)たまにほかの二人よりヘンな時もあり、宝物を人質にとられたレースで二人は年代物レコードに優勝記念のレーシングスーツだったのが、ラトリッジははホンダシビック79年式の紙のマニュアル(微妙…)。ラストは壊し屋アダム・フェラーラ。毎回国産車を選ぶのは素晴らしいのですが、懐古趣味で毎回既に壊れている車を選んでくる結果、ほとんどの場合一番先にリタイア。アダム、夢の企画では車アメフトと迷惑運転防止策に余計迷惑な対象方法を編み出す天邪鬼です。意味が分からん・・。
私が見たのは「アラスカで荒野トラック対決」、「ラスベガスでタクシー対決」、「2ドア車をトラック代用車にできるか対決」、「USで1番のRV車を決める対決」、「大衆車で240キロスピードを出す対決」など。アラスカでは氷河やら川やら山をトラックで走り2人リタイアするし、トラック代用車対決ではトラック王国のテキサス州で牛を追うわ肥料を運ぶわ、RV車対決では「早く走れて居住性もいいものを」という趣旨のもと、ポルシェにミサイル型寝床を積んだりシビックを真っ二つになるよう改造して天幕張ったり、真面目に企画の趣旨をとげる気はなく、罰ゲームがトヨタトラックに乗って日の丸鉢巻とか。タナーの「アメリカ人はでかくてうるさくてやんちゃな車が好きなんだ!」は至言。UK版より出演者が若く、皮肉のきいたUK版に比べストレートにアホな感じでした。ラトリッジが32歳、たぶんタナーがもっと若く、最年長はアダム。でも一番イカレてるけど。