羅維監督作品。いとこ同士の卞福♂と姚菊英♀は相思の仲だが、お互い言い出せないままだった。いっぽう、それぞれの親戚でより裕福な家の子女である趙東升♂と白美寶♀は許嫁同士だったものの、お互いの醜さを厭い結婚を嫌がる。両親たちは結婚に容貌は無関係と説き伏せようとするが、二人のブサイクさは町中が知るほどで話は難航。趙家から相談を受けた媒婆の劉三姑は一計を案じ、身代わりを立てようと提案。貧しい親戚の卞福に結婚式での替え玉を頼み、趙東升本人は下僕になりすます。白家のほうでも、貧しいながら容貌美しい姚菊英に新婦の替え玉を依頼。しかし式で替え玉が発覚し大騒ぎ、役所に訴え出て両家で争うものの、裁判の場では適当にあしらわれる。紆余曲折を経て、2組のカップルは本来の組み合わせで結婚(終)。
語学力不足のため、 はじめ嫌がっていた趙東升と白美寶がなぜ急に最後でラブラブになったのかがわからずじまい。親戚のよしみで無理強いされた卞福と姚菊英でしたが、こちらも無事結婚、二組のカップルの結婚錯綜という黄梅調の王道の筋書はワンパターンと思いつつ大好きです。最近見た黄梅調電影では一番好き。唄が多く本格的で、喜劇的な部分を強調し、テンポ良く見ていて飽きません。ブサイクキャラの度合いが半端なくて得難いビジュアル。ここまで美醜を対比させるのは結構勇気がいると思います。ショウブラザーズ映画のブサキャラは肥姐ことリディア・サムがいるけど、彼女は太っているだけで顔は美人だし。
王栄老師の出番が多いの嬉しい。媒婆がはまりまくりで、さすが千の顔を持つ女優。まだお若いときなので媒婆には少し若い気もしますが、とにかくお美しいです。他では不細工メイクだったりするから貴重なビジュアルでした!それから野外ロケと野外風に作った室内セットの落差が面白い。紅楼夢2010年版ドラマでも思いましたが、時代劇ではオールセットだと息苦しいけど、戯曲映画・ドラマだと気にならないです。姚菊英役の女優さんといい、Y頭の小翠役といい、すごく良かった。この映画はショウブラザーズ黄梅調に先立って別会社で制作されたものだそうですが、他でもこの女優さんが見たいなあ。