西太后、その姪で光緒帝皇后の隆裕太后に仕えた宦官の、孫が書いた祖父の思い出話(正確には甥の息子で、甥が養子に入った)。面白いエピソードがてんこ盛り、かつ年月がたってからの記述のため間違いが多すぎ訳者の方の訂正注に苦労が偲ばれ、内容だけでなくいろいろと面白い本です。そこで、中国時代劇で感じていた積年の疑問が解消されました!
何かというと、「なぜ宦官は、お辞儀のときに、独特の手の振り方をするのか?」というものです。
映像でご紹介できるとわかりやすいのですが、まるでスポーツするかのように両手を激しく上下させ、とても礼儀作法にかなうように思えませんでした。が、あれは「二重に折っている袖の先をまっすぐに戻し、貴人や先輩宦官に挨拶をする」ための儀式の一環だそう。派手なパフォーマンスみたいで、見慣れないとかなりびっくりするやり方です。「なら袖を短くすれば・」という疑問は野暮ですね・・
これからちゃんと折っていた袖が戻っているか、注意してみてみます♪