【ブログの概説】越劇・黄梅戯の紹介

      このブログは、管理人のhungmei(=黄梅、aを入れ忘れ)が好きな中国伝統演劇である越劇と黄梅戯について主に扱っています。中国古典小説の名作「紅楼夢」にはまったのがキッカケで、越劇に興味を持ったのが始まりでした。「紅楼夢」という演目を通して黄梅戯にも触れ、この二種の演劇について発信、情報収集をしたいと思い始めました。おまけで、中韓の時代劇についても触れてあります。

【越劇】
越劇は1906年浙江省紹興地方<山乗>県で始まったとされています。最初は男性のみで演じていましたが、現在では「中国版タカラヅカ」とも言われています。基本は女優のみで全ての役柄を演じ、しなやかな仕草と優美で繊細な唄が特徴。<山乗>州弁や上海語が使われており、俳優さんもほとんどはその地方の出身の方々。「紅楼夢」「梁山伯と祝英台」など恋愛もので人気で、京劇につぐ全国第二位の戯曲。

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# by hungmei | 2019-12-31 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(9)

藤田あつ子「他人の運命」「思い通りに、、」(ぶんか社グリム童話2018年5月、7月掲載)

   比較的近い時期の、藤田あつ子さん雑誌掲載作。奇しくも不思議な能力とそれにまつわる人間関係が主題の二話です。※話そのものは別立てで関連なし

●「他人の運命」(ほんとうは怖いグリム童話18年5月号)
   主人公の少女は年頃になり、お屋敷の下働きとして奉公に出る。少女やその母、祖母らは、強く願ったことが実現するという不思議な能力を持っていた。ある日、高飛車なお局女中に同僚がいじめられ、少女は同僚が辛い目にあわなくてすむよう祈る。直後、お局女中に他家の妾としてあがる話が持ち上がり、これで同僚はいじめられなくて済むと少女は安心するが。

●「思い通りに、、」(ほんとうは怖いグリム童話18年7月号)
   風俗から清代が舞台。家柄は良いが貧乏におちぶれた母とその娘二人は、親戚の金持ちの家へ寄寓し扶養されている身(旧中国でよくある)。姉は美人、妹は不器量、母は主家の息子と器量よしの姉を結婚させようと目論見、持ち込まれたほどほどの縁談には妹をやり片付かせる。しかし、妹には他人を思い通りに操れるという超能力があり、しかも主家の息子に執心していた。

# by hungmei | 2019-02-12 08:25 | 4ブログ関連書籍 | Comments(0)

銀河チャンネルにて『独孤伽羅 皇后の願い(原題「独孤天下」)』放送開始

   隋文帝をして尻に敷き公私ともに相談相手だったという独孤皇后ですが、陳阿嬌主演『独孤皇后』と近い時期、パステルカラーのドラマになっていました。これ、スチールでみると本当に明るく華やかで、隋にも独孤氏にも、見えない(主観です)。

   韓国式一字眉は古装片にそぐわないと思うので、これは見ないだろうなぁ。題材はすごく気になるんですけど。唐代の奇抜化粧とかならともかく、太い一字眉は数少ない例外を除き、時代劇では不釣り合いに見えます。とはいえ気になるので、ご覧になった方ぜひ感想教えて下さい!

# by hungmei | 2019-02-05 18:59 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(2)

藤田あつ子「追いつめられて」ぶんか社グリム童話2018年11月号掲載

   藤田あつ子先生の(たぶん)最新作。原典はイソップ童話ながら、もちろん名手による中国歴史ものです。

【あらすじ】
   街の役所に勤務する夫(胥吏/しょり=官僚より下の現地採用役人)と、商家出の妻。ある時、それまでの老知事に代わり新任の知事が赴任、汚職の片棒をかついでいた夫は妻を連れて逐電。農業を営む実家へ身を寄せるが、自身は農業をせず仕事探しと称してブラブラする毎日。慣れない農家の生活で疲弊する妻、都会での嫁よりも隣家の娘と結婚し土地持ちになれと息子に迫る姑。追いつめられた妻は、、、

   子供時代の思い出と今の苦境がリンクして、図らずも過去の隣家での殺人と今の自分がダブり、という薄々想像しつつも見事に展開していくストーリーで楽しめました。砒素の扱いが地味に丁寧で感心したり。酒にはすりつぶして、お粥やスープには溶かして入れよう!洋の東西を問わず、昔は砒素は生活密着薬剤にして毒薬?胥吏は官僚の下、ほぼ既得権益化し世襲もあった、と旧中国での官と吏の溝がよくわかります。

# by hungmei | 2019-02-05 01:31 | 4ブログ関連書籍 | Comments(0)

安徽春節晩会 韓再芬


# by hungmei | 2019-02-03 18:54 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(0)

「藤田あつ子傑作選 中国悪女伝説」6、7巻(ぶんか社)

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   ここ数ヶ月立て続けに、ぶんか社グリム童話レーベルから、藤田あつ子さんの中国歴史漫画が文庫化されています。数冊既刊があり、それらに比べて今回は巻末の原典解説なしながら、とにかく文庫本になったのが嬉しい!

   6、7巻は5巻までよりもお話が私好みで、原典も7巻は史記、醒世恒言、中国民話など、普段のイソップ童話からのオリジナルストーリーより中国らしさがでている気がします。

   史記からは春秋戦国時代の有名な兄妹相姦の斉襄王と文姜、醒世恒言からは売り飛ばされると騙された妾が逃亡を図り、かえって主人殺害の濡れ衣を着せられてしまう話。また、実在人物伝で悪女と名高い明成化帝の17歳上の皇貴妃万氏の物語がひねってあり、万氏に同情的な展開でした。「成化帝」が「成北帝(せいほくてい)」と、ルビまで違うのは、誤植だよね、、でも個人的に好き!

   日本では馴染みがないですが、年末に天界にあがり天帝にその家の様子を報告するという「竈の神様」、竈王爺の民話も。人間から神になったのが徳によるのでなく、情けなさ過ぎて、天帝は同姓のよしみで竈の神にしてあげたという、中国らしさ爆発(だと思う)。同姓、強い。それによると竈王爺は人間のときは張郎といい、したがって天帝は姓は張氏なのか。何だか神様に姓があるってぴんとこない、、

   6巻の方は、昔の張藝謀監督作品なんかでお馴染みの妻妾成群や望門寡婦監禁、密通、自殺などの暗い話が印象的でした。そこで民国期上海の租界、文明結婚や西欧化と絡めてオリジナル色強めになっていたのが出色。辮髪を切ろうが外見だけ西欧かぶれになろうが、夫の中身は封建的なままという。

   望門寡婦は婚約したまま相手に死なれた女性で、清ー民国期などは歴史上最も婦女貞操に厳しいため、再婚どころか婚約者が死んだら一生未婚で蟄居、下手したら婚家に送り込まれそこで蟄居というか幽閉。密通しないよう顔を傷つけられたり、逃げようとして殺されたり、そうでなくても自殺したりのいいとこなし。

   イスラム圏の名誉殺人を連想させるような(詳しくは違いますけど)、さすが儒学の大家が「餓死事小失節事大」、餓死することより貞節を失うほうが大変なことだ、と語っただけあり、読むのも怖い。お化けより人間が恐ろしい。そしてタイトルほど悪女は見当たらず、ケチな強請や、逆にダメ夫をはめて幽閉してしまう強い妻などがでてきます。

   6巻の表紙、左は後漢の外戚・梁翼の妻、孫寿。夫のブレーンでもあり、落馬したかのような厭世的な奇抜ヘア「堕馬髻(だばけい)」、極端に下がりこれまた独特な眉「愁眉(しゅうび)」、泣いたあとのように下まぶたを赤っぽくする「啼粧(ていしょう)」など、当時のへんてこモードのトレンドセッター、かつ自分の親戚で美しい娘(鄧猛女)を梁氏の女と偽り後宮にいれるなどやりたい邦題。

   梁翼は梁太后のきょうだいのため一時的に大将軍となりますが、歴史を見ているとあまり器ではなかったのかな。そもそも後漢は外戚の跋扈で滅んだと言われますし(梁冀も質帝を毒殺した)、末期の三国時代に比べなんだか地味な気もして。それだけに、こうして漫画で読めてラッキーだし、藤田さんの衣装の考証は毎度ながらさすがの素晴らしさ。お衣装だけでもとても楽しめました。

# by hungmei | 2019-02-02 06:43 | 4ブログ関連書籍 | Comments(2)

春節晩会越劇「鹿鼎記」

  春節(旧正月)の季節がやってきて、戯曲特番や公演が増えて個人的に好きな季節です。越劇で武侠の帝王、金庸先生の名作をやっていたので、こんなのもあるんだなぁと感心。


# by hungmei | 2019-01-28 21:58 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(0)

藤田あつ子傑作選「中国残虐伝」1ー5巻(ぶんか社)

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  残酷なグリム童話シリーズ雑誌で連載されている、藤田先生の中国古代もの傑作選。いちおうオムニバス文庫本に収録されたものもわかる限りとっておいてありますが、どれとも重複していませんでした。いろいろな制約からか、このシリーズは作品ごと完成度にばらつきはあるけれど、とにかく文庫本になってよかった!

  既刊より表紙の画質と品質がちょっとあれなのが残念。いつも美麗なイラストが楽しみなんですが、、そんな中で、これは日本物?と一瞬思ったものの、たんに春秋戦国時代の話(「相思樹」など)だった第四巻。垂れ髪だし、着物あわせで深衣だし、この頃の扮装を見ると本当に日本と似ていて勘違いする時がある。

  イソップものがたりが原作の、中国化されたお話が多めですが、北宋の狸猫換太子(二人の妃嬪が同時に皇子と皇女を産み、皇女を産んだ劉氏が李氏の産んだ皇子をとりあげたうえ、冤罪を着せて処刑に追いやる実話をもとに脚色したお話)の故事や、魏晋南北朝の北斉の殺しまくりの皇室史など楽しめます。陸貞伝奇で取り上げられてたけど、北斉って特に血まみれだよな、、

  ほか、江総「白猿伝」補伝から大きい白猿の化け物に美人がさらわれる妖怪山村の話、唐代の将軍である張巡が籠城戦の食糧不足で妾を殺し兵士に食べさせた話、李祟「髑髏幻戯図」から中国版幽霊女房チックなお話、岡本綺堂「中国怪異伝」から腐らない死体と魔鏡の話、「聊斎志異」の「美女の首」からとったけど話としてはほぼ別物の本妻が見捨てられる話etc.白猿の話は、欧陽詢がサル顔だったからの俗説って言われてた。酷いな(*_*;

   実在人物からは春秋戦国時代の楚平王が、秦から公女(伯贏)を太子妃に迎えようとしたところ、その公女が美しく自らの妃へ。太子は怒り宋国へ亡命、太子の師父は平王を猛烈批判し処刑。その子の伍子胥が父のかたきを討つ、京劇「哭秦庭」にもなった復讐譚。これと北斉の斛律光の娘、殺された夫に殉じて遺品の玉を死んでも離さなかった廃太子妃斛律氏など、マイナーエピソードの漫画化がよかったです。いつもと違い原作説明がまったくないのが残念。

# by hungmei | 2019-01-21 00:15 | 4ブログ関連書籍 | Comments(0)


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