このブログは、管理人のhungmei(=黄梅、aを入れ忘れ)が好きな中国伝統演劇である越劇と黄梅戯について主に扱っています。中国古典小説の名作「紅楼夢」にはまったのがキッカケで、越劇に興味を持ったのが始まりでした。「紅楼夢」という演目を通して黄梅戯にも触れ、この二種の演劇について発信、情報収集をしたいと思い始めました。おまけで、中韓の時代劇についても触れてあります。

【越劇】
越劇は1906年浙江省紹興地方<山乗>県で始まったとされています。最初は男性のみで演じていましたが、現在では「中国版タカラヅカ」とも言われています。基本は女優のみで全ての役柄を演じ、しなやかな仕草と優美で繊細な唄が特徴。<山乗>州弁や上海語が使われており、俳優さんもほとんどはその地方の出身の方々。「紅楼夢」「梁山伯と祝英台」など恋愛もので人気で、京劇につぐ全国第二位の戯曲。

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by hungmei | 2017-12-31 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(9)

越劇・黄梅戯・京劇などは全て日本だと「中国伝統演劇」などと言われますが、原語では大体「戯曲」となります。歌舞伎と比較されがちですが、その歴史は意外と新しく京劇で200年くらい。現存する最古の演劇は崑曲で、越劇ですと06年で100年、黄梅戯だと200年です。ここでは戯曲=地方劇という単語を使っています。

地方劇の言葉

中国には300種ほどの地方劇あり、原則的にその土地の言葉を使って上演します。京劇なら北京語、四川省の川劇なら四川語など。川劇は一瞬で隈取のメイクが変わる「変瞼」という秘儀で有名ですね。黄梅戯は普通話ですが、越劇では江蘇省・浙江省・上海あたりの言葉が主に使われますが、全国第二の劇になるにあたり普通話化が進んでいるようです。ちなみに黄梅戯は全国五大劇の一つ。

地方劇の特徴

戯曲の特徴としては、①小道具や背景よりも役者の演技で時間や場所を表現、②唄を必ず伴い重要な感情表現である、③写実よりも写意、というところでしょうか。京劇では舞台に椅子とテーブルしか置かない、という事をよく聞きますね。越劇や黄梅戯では京劇よりも現代的・写実的なところに特徴があり、服飾や髪形・舞台装置においても京劇よりも具体的です。

越劇・黄梅戯の特徴
越劇では「紅楼夢」「梁山伯と祝英台」などメジャー演目の通り、男女の機微を扱ったものが多く武技や立ち回りなどは京劇より控えめ、黄梅戯では成り立ちからか滑稽技も多くなります。京劇が北方の代表であれば、越劇・黄梅戯は南方が本拠地です。そのためカラーもかなり違いますので、これはもう見ていただければおわかりになると思います(^^)


地方劇の演目
演目は古代を舞台にしたものから、民国期、そして最近ではマクドナルドが登場する現代劇などもあります。ただ衣装は明代をベースにした戯曲風の衣装で、歴史的に正しいものではなくデフォルメしてあります。個人的な感想ではやはり明代頃の演目が多いような気もしますが、「啼笑因縁」など民国期の悲劇も多いかな。そして真髄はやはり唄にあり、西洋のオペラともまた違ったよさがあります。

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by hungmei | 2007-01-04 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(0)

ご参考までにどうぞ。
2013/09/17 コメントにてご指摘をいただき誤字を訂正いたしました。

※行当(役柄)

生(せい)・・・男性役、旦(たん)・・・女性役、丑(ちゅう)・・道化役
「小」がつくと若いという意味で小生は若い男性役、小旦は若い女性役。
「老」がつくと老け役で、老生は壮年の男性や老人、老旦は結婚した女性や老婆役。

京劇での小生はヒヨッコ扱いですが、越劇では主役です。
黄梅戯では丑が結構いい味出してますね。

越劇「碧玉簪」では、珍しく道化役の旦が出てきます。外見も言動もマチャミみたいです。
それほど多くはなくとも武旦もおり、「何文秀」ではその武技を見ることが出来ます。

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by hungmei | 2007-01-03 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(13)

d0095406_645441.jpg  昔の香港映画といえばカンフーや義侠物ですが、その牙城が70年代ショウ・ブラザーズ。50年代から古装(時代劇)や黄梅調(中国オペラ)で人気を博しました。日本でも『西太后』のリー・ハンシャン監督、カンフーだとティ・ロンやキン・フーがおなじみ。特にキン・フーは時代劇や黄梅調で俳優業をこなし、監督デビューは京劇原作『玉堂春』。ショウブラは他に70年代エロス映画も有名です。amazonでの日本版DVD紹介ページ

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by hungmei | 2007-01-02 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(2)

d0095406_14194822.jpg   王派小旦が好きです。音程低めで落ち着いていて、かつ越劇らしい繊細さもあり、控えめながら芯がある感じ。「紅楼夢」の黛玉のようなクール美人タイプも、「追魚」の鯉精のような明るい行動派タイプもどちらも素敵。越劇って人により「小生が主役か旦が主役かで議論の分わかれますが・・・。演目によっても違うし小生メインなら「何文秀」、旦なら「情深」、両方メインなら「紅楼夢」「梁祝」とか?私は老旦が活躍するおばさんが元気なところ、「西廂記」の崔夫人、「碧玉簪」の婆母、女優さんなら紅楼夢の賈母で有名な周宝奎とか、王夫人の鄭忠梅。

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by hungmei | 2006-01-01 00:00 | ※このブログについて※ | Comments(0)

鑑賞作品レビュー、視聴検討作品の備忘録です

by hungmei(黄梅)