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越劇・黄梅戯・紅楼夢 since 2006



女人天下(2001)その1・1~30話 

【中華圏での放映予告】
※「一片丹心」のお習字の下手具合がたまりません♪


 「龍の涙」「ハン・ミョンフェ」(95)、「王の女」(03)、「王と私」(07)など韓国時代劇の巨匠キム・ジェヒョン監督、名パートナーであるユ・ドンジン脚本。2001年に韓国で放映され50%をこえる視聴率を記録し「~天下」や「メヤッ」(※)という流行語を生み出したヒット作。キム監督は「王と私」を膵臓炎で降板、実質上の引退といわれています(悲しい)。同じく大御所イ・ビョンフン監督のドラマが「ホジュン」(99)、「チャングム」(03)、「イ・サン」(07)など、マジメな主人公がひたむきに努力する優等生的なのに対し、キム監督の時代劇はよりベタ
 大奥ドラマもお得意のようで私は大好き♪この作品は200人を超える登場人物、準備期間1年、全150話の大作。撮影はソウルの景福宮(キョンボックン)、京畿道(キョンギド)の民俗村、全羅道(チョルラド)の慶基殿(キョンギジョン)など全国にて敢行。はじめ100話予定だったのが50話延長になった?(50話→150話延長説とか諸説あり)。愛もなく感動シーンも全くないひたすら権謀のみの独特なドラマ。ユ・ドンジンは脚本を12回書き直した力作だそうです。音楽も女性歌手による韓国演歌風のOPといい力強い!

※「何ぞや?」という古語。作中よくライバル敬嬪が口にする。2002年映画「同い年の家庭教師」でも、クォン・サンウ扮する留年高校生が乙甲未変(閔妃=明成皇后殺害事件)を勉強する最中、取巻きが「明成皇后ってカン・スヨンだろ?」とツッコミむシーンがありブームが伺えます。

・・・・・全体のあらすじ(台湾版の区切りを採用して構成)・・・・・・・・・
第1部ー女人天下之庶女奪権(1-50話)
実は王族の落胤でありながら、両班の庶子として虐げられる少女時代のナンジョン。タンチュ僧侶はナンジョンの業を見抜き寺で修行させるが、ナンジョンは不当な世間への復讐のため妓生を目指す。しかし妓房で偶然に文定王后(現王妃)の兄ユン・ウォンヒョンから見初められ、ナンジョンは新たな野望に燃えウォンヒョンに接近してゆく。
第2部ー女人天下之惊变(51-100話)
自身の野望を実現させるため、ナンジョンはウォンヒョンの妾に収まる。ナンジョンは文定王后に取り入り側近に。王位継承をめぐり前王妃の子である世子や、側室・敬嬪とその息子・福城君と熾烈な競争が繰り広げられる。ナンジョンは文定王后のため政敵を排除してゆくが、ついに成長した世子が12代仁宗として即位してしまう。
第3部ー女人天下之储君之争(101-150話)
ナンジョンはついにウォンヒョンの正室キム氏を毒殺、妾から正室に昇格(庶子のナンジョンは本来、両班の正室にはなりえないらしい)。そして文定王后の息子を王位に就けるため仁宗を殺害、目論見は成功し明宗が即位、文定王后の摂政時代が始まる。第一の側近ナンジョンは悲願の貞敬夫人の称号を得るが、20年後、文定王后は先に亡くなってしまい・・・。
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同ドラマOST情報
日本語DVD情報/海外での「女人天下」放映情報
・・・・1~30話・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
王族の落胤ナンジョンは、出生の秘密を抱えながら両班チョン・ユンギョムの庶子として育つ。嫡出子から差別され、ナンジョンは世間への復讐を誓う。幼少期に家出し妓生を目指しメヒャンとであったり、キルサンらの所属する松都の旅芸人一座に寄寓したりと放浪するものの、いったんはチョン家に戻る。そしてタンチュ僧侶の勧めで年頃まで寺で過ごすが、野望が捨てきれず俗世へ戻り、キルサン、メヒャンらと再会。自分を虐げる世間を見返すため、再び妓生を目指すが、妓房で文定王后兄のユン・ウォンリョンと出会いさらなる野望に燃える。妾になるよう迫るウォンリョンに「正妻でなければ嫌だ」と拒むが、文定王后と会わせる条件で妾になることを承諾。ナンジョンはついには文定王后と対面、文定王后の心をつかんでゆく。




・・・・・・・主要人物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チョン・ナンジョン(鄭蘭貞)....子役チャン・スヘ(チャン・ハナ)、カン・スヨン
王族・巴陵君と妓生ケヒャンの娘だが、中宗反正で実父が失脚。実母ケヒャンは道中倭寇に襲われ、ナンジョンを産み死ぬ。タンチュ僧侶に拾われ、チャン・ユンギュムの庶子として育つことに。しかし正室キム氏とその兄姉らにいじめられ、「私だってお父様の子、同じ権利がある」と不屈。世の中への復讐のため妓生になろうとするが、ユン・ウォンヒョンと出会いさらに大きな野望に。やることなすこと可愛げのない権力志向の強い女。実父・巴陵君と養父・チョン・ユンギュムは知合いでナンジョン幼少時に顔を合わせたことも。しかも成人後に妓房で働いたときもこの二人が客で訪れ見つかる。カン・スヨンは1987年「シバジ」でベネチア映画祭最優秀女優賞受賞、ワールドスターと呼ばれる国民的女優 ・・なわりにドラマはこれしか知らない。映画に出てるの?

文定王后・尹氏(ムンジョンワンフ)...チョン・インファ
中宗の王妃。前王妃・章敬王后と同じ坡平尹氏の出身。初代王妃の廃妃慎氏(端敬王后)が前王燕山君との縁故によって廃位、第一継妃(二代目王妃)の章敬王后が産褥でなくなり、16歳で第二継妃(=三番目の王妃)として宮廷入り。実家は勢力がなく親や兄弟も官職がなかったが、持ち前の頭脳で後宮での覇権を掌握してゆき、姑の大妃も一目おくほどコワイ。はじめは王位継承争いを好まず、嫡流王子がすでにいるため混乱をきたしてはと不妊宣言をしたり、嫡流王子を可愛がったり。しかし中宗の長男・福城君の母でを野心の強い敬嬪とは対立。演じるチョン・インファさんこの頃は30代。10代のシーンなどきついですが(爆)、そのカリスマ性あふれる演技には感服!敬嬪、煕嬪、昌嬪などより遅れて入宮したはずが年下に見えません。「王と私」の仁粹大妃。

ユン・ウォンヒョン(尹元衝)...イ・ドクファ
文定王后の二番目の兄(史実では弟)でナンジョンの夫。文定王后の摂政以後、領議政まで上がるが、30話時点ではまだそれほではなく、謙虚(王妃から「周囲の反感を買わぬよう籠を使うのはやめよ」といわれて、素直に歩く)。ナンジョンと妓房で出会い一目ぼれ、婚姻が決まっていたというのに熱心に口説く。しかし正室キム氏とナンジョンとの式がバッティング。板ばさみになり正室を選ぶが、そのことで相当ナンジョンに追い回され、執拗な頼みに折れてついに文定王后とナンジョンを対面させる。初婚に見えないけど何歳?兄は上にももう一人いるが、妻の実家から追い出され、ユン家に戻ってくるなど弟以上にアホっぽい。妹と出来が違いすぎる。

敬嬪・朴氏(キョンビン)...ト・ジウォン
中宗反正の功臣、平城君(朴元宗、成宗実兄・月山大君正室の実弟)の遠戚で、尚州出身。田舎ものらしい。平城君の養女となり、廃妃慎氏が宮中を出された後、妃嬪選びに参加。王妃は章敬王后に決まり自身は側室に。中宗の最初の愛を受け、長男・福城君を産む。章敬王后在位時代は彼女の妊娠を阻み、のち幽霊となった彼女に復讐される。文定王后最大のライバル(30話時点)で、ほかの煕嬪・昌嬪らが文定王后をたてるのに対し、全く従わない戦う女人。息子の福城君に自身の吐血ハンカチ(文定王后に説教された際、吐血したのをぬぐったもの。燕山君を想起させ発覚後はすごい怒られた)を渡し、根性すえた帝王教育を施す野心家。彼女の高笑いと「メヤッ」は見ると忘れられません!文定王后との闘争で屈辱に震える様子はカッコイイ。主人公はナンジョンなんだけど、私の中では敬嬪と文定王后。

ユン・ウォンヒョンの正室キム氏...キム・ヘスク
ユン・ウォンヒョンと結婚予定で、もちろん両班の娘。良妻賢母型で口数が少ない。ナンジョン実家のキム氏とは別人。夫ウォンヒョンの妾(予定)のナンジョンにつきまとわれ、「王妃様の懐妊祈願はおやめください」と説教され、ナンジョンにかまける夫と初夜はお預けで完全になめられている。「王の女」で主人公のライバル仁嬪金氏役だが、ここでは悲劇のヒロイン。

オム尚書...ハン・ヨンソク
文定王后づきでお顔がややブルドック気味で迫力満点。無表情でいかにもなベテラン女官。「王の女」では主人公を助ける心優しいヤン尚書だがここではクール。敬嬪をお仕置きするときの目つきは鋭い!最近なくなったそうでご冥福をお祈りします。

・・・・・ナンジョン周辺の人物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【ナンジョンの実の両親(しかしナンジョンは知らない)】
巴陵君(パルサングン)....チェ・ドンジュ
王族。謀反にとわれ流刑になり、妊娠していた愛人ケヒャンを逃がし別離。流刑が終わり以前の地位に返り咲く。ナンジョン養父のチョン・ユンギュムとは知り合いで幼少時のナンジョンと対面、成人後に妓房にいるときも会っているが、ナンジョンが実子とは知らない。メヒャン母が片思いをしていた相手で、メヒャンの妓房を訪れメヒャン母と同衾、メヒャンから「父と呼んでいいですか」と頼まれ承諾。文定王后の側近となったナンジョンと次第に対立する?30話時点だと思ったより出番が少ない気がするんだけど・・・。

ケヒャン...イ・ギョンファ
巴陵君の愛人でナンジョンの生母。メヒャン母と親友で、妓生の道を捨て巴陵君との愛を選んだ。巴陵君の流刑で逃亡するが、道すがら倭寇に射られ死亡。道端でナンジョンを産み、タンチュに巴陵君との誓いのオクペを託す。第一話のみ登場、逃げてナンジョンを産んで死んで終(涙)。

【ナンジョン実家の人々(実は血縁はない)】
ナンジョンの母(許草希)...キム・ヨンラン
チョン・ユンギョムの妾。両班の娘だったが父が謀反の罪に問われ、官奴婢に落とされていた(なので奴婢だが字の読み書きが出来る!)。ユンギョムの妾となり正室キム氏と同時期に妊娠。危機感を抱いたキム氏のさしがねで崖から突き落とされ流産。そのショックで記憶喪失になり、タンチュ僧侶の寺で拾われて静養した。タンチュが連れ帰った赤子を自分の実子として育てると決心、チョン家に戻るとナンジョンをユンギョムの子と偽り養育。タンチュからナンジョンの将来について忠告される。実際にナンジョンが家出し妓生になろうとしたことで激怒。ナンジョンを寺に入れるものの、成人後にナンジョンが再び妓生にろうとし、ナンジョンとも夫とも喧嘩。しかしその結果、チョン家を捨てナンジョンと暮らすことを決意。チョン家から出奔する・・んだが出入りが多くて混乱。ナンジョンに出生の秘密を打ち明けるか常に葛藤し、オクペの扱いに悩む。

チョン・ユンギュム...ペク・ユンシク
官僚でナンジョン養父(実子ということになっているが、それはユンギョム妾の許草希が拾い子ナンジョンを実子と偽ったため)。ナンジョン実父の巴陵君とも知合いで、ナンジョンと3人で対面したことも。正室キム氏にたいしても公正な態度で臨み、ナンジョンに書物を与えるなどなかなかいい父親。しかしナンジョンがたびたび妓生になろうとし、またナンジョンに横恋慕した婚約者ベクリョンのせいで嫡出の娘オクリョンの縁談が破談しかけ、ついにナンジョンを勘当。ナンジョン母はそれに反発、妾の身分を放棄しチョン家を出る。キム氏のナンジョン母殺害未遂などに気付かず、ナンジョン成人後にそれが判明してからは激怒。キム氏を叱責する。これからどうなる?

チョン・ユンギュム正室キム氏....イ・ヘスク
ユンギョムの正室でナンジョン母の主人。ナンジョン母を疎ましく思い、タンゴルおばさんに頼み殺害しよう計画するが失敗。ナンジョン母は流産した実子の代わりにナンジョンをつれチョン家へ戻る。実子のリョムとオクリョンとともにナンジョン母娘を執拗にいたぶり、ナンジョンが寺に篭ると一安心。しかし成人後再び妓生になろうとしオクリョンの許婚と密通(※冤罪)したナンジョンに激怒。別居中のナンジョン母娘の家へ殴りこむが、ナンジョンの返り討ちにあう。良妻賢母のイメージの強い女優さんですが、悪役もバッチリ。ナンジョン母殺害未遂が夫にばれた時はざまーみろと思いました。ビンタ頻出のこのドラマで、30話までだと彼女が一番回数が多く(もちろんビンタするほう)、ナンジョンにもそれを指摘されている。

チョン・リョム...子役チャン・グンソク、ラ・ウジェン(キム・ジェハ)
ユンギョムとキム氏の息子(嫡出)。オクリョン、ナンジョンの兄。不自然なほど大きいつけぼくろで幼少期も成人後も登場する道化の悪役。ナンジョンの書物を焼いたり、かなり具体的意地悪に出るにくったらしいガキ。勉強は嫌いみたい。子役グンソクはいまやファンジニ(06)ウノ役でブレーク、「イルジメ」などに出演。この頃10代半ば。成長後はますますアホになり、メヒャン目当てに妓房に入り浸る。そして付き添いの友人ヒリャンがナンジョンに惚れてしまい妹オクリョンの縁談を壊す。とにかくアホ。

チョン・オクリョン....子役パク・チナ、アン・ヨノン
ユンギョムとキム氏の娘(嫡出)。漢字名は「玉蓮」。庶子ナンジョンをいじめぬく典型的悪役。正室キム氏がナンジョン母と同時期に妊娠していたのはこの子。なのでナンジョンと同い年なんでしょう(どっちが姉?)兄リョムと違い彼女のいじめはコトバ攻撃。幼少期は美人だが、成人後は眉メイク(すごいつりあがり具合)のせいで怖い。許婚は兄の学友イム・ベクリョンでオクリョンは彼を好きだが、ベクリョンがナンジョンに付きまとったせいで破談となりさらなる因縁がうまれる。母に似てナンジョンとのビンタ合戦が得意。

タンゴルおばさん...クォン・ウナ
祈祷師ではじめキム氏の手下。妊娠しているナンジョン母を崖から突き落とした実行犯。長年ナンジョンとも付き合いがあるが、成長後ついに突き落とし事件を白状。しかしナンジョンはキム氏の強制だろうと意に介せず、かえって自分の悪巧みに加担させる。演じる女優さんはキム監督作品で「身持ちの悪い卑賤な女性(でも悲壮感ゼロ)」という役で頻繁に登場。ほかにも「カクテギ」で同じ役回り。たまに他の役はないの?でもお尻をふりふりしたりアホな行動を繰り広げて私は好きです。

パン・ベギン...イ・チョンシュク
タンゴルおばさんの夫。顔相見という職業の関係でタンゴルおばさんと付き合いがあった。まだ王妃になる前の文定王后を見て「中殿媽媽(王妃)さま」と突然叫びだしたりする。ナンジョンの出生の秘密をかぎつけ、それを探ろうとするタンゴルおばさんに話を持ちかけられる。そして協力するうち、なんとなく結婚する。二人でお尻をフリフリしたり謎の行動多し。この俳優さんは「王の女」(03)でも両班の娘で下男と駆け落ちする少女ソンイに顔相見を教えている。そんなに顔相見っぽいお顔なんでしょーか。

パク・ヒリャン....パク・ビョンソン
ナンジョンの兄リョムの学友で、ナンジョン姉妹のオクリョンの許婚。マジメで誠実だが、メヒャンに恋するリョムに妓房に無理やり連れて行かれた。そしてナンジョンに一目ぼれしてしまいその後はストーカーのようにナンジョンを付回す。チョン家から別居したナンジョン母娘の家までおしかけアプローチ。それを聞き現場にかけつけたオクリョン母のキム氏に叱責され「ナンジョンから誘った」と大嘘をつく一番嫌なタイプの男。チョンギョムにも妓房で現場を見られるアホで、オクリョンとは破談。

【ナンジョンの友人、知り合い】
オク・メヒャン(玉梅香)...子役チャン・スルギ、パク・チュミ
ナンジョンが幼少期に出会った童妓。妓房女主人の娘。妓生になりたいというナンジョンに踊りを教え、ファンジニに合いに松都へ行くよう薦め、衣装をあげたりしたが、ナンジョンが実家に戻り別離。成人後にナンジョンと再会、再び妓生を目指すナンジョンを妓房において面倒を見る親友。しかしあげた指輪は質入されそうになったり、友達甲斐のないナンジョンによく付き合っていると思う。このドラマで一番かわいい。「ホジュン」にも出演、近年は番組MC等で活躍。時代劇にまた出てくれないかなー。

キルサン(吉尚)...子役チェ・ハヌル、パク・サンミン
ヌングムらと同じ、松都の一座に所属する芸人だった。武芸に秀でている。幼少期、一座から追われ放浪するはめになるが、その後にヌングムらと再会。再び活動を共にし、同じ商人のもとで働く。彼のアクションシーンは演出が古い。ナンジョンに報われぬ恋心を抱き、終始無償の愛をささげる。のちチョ・グアンジョの用心棒に雇われたり、ヌングムよりは本筋に絡むお助けマン。幼少期はかっこよかったのに・・(以下自粛)。

ヌングム(稜金)....子役パク・キュリ、キム・ジョンウン
ナンジョンが幼少期に家出した際、出会った旅芸人一座の座長の娘。男装して盗みをするのが得意。その後父から売られ、商人に弟子入り。そこでキルサンと再会。幼少時代からキルサンを愛し執拗につきまとう(笑)。成人後もキルサンからナンジョンを引き離そうと苦心。キルサンに半裸で迫ったり殴ったり、猟奇的なところは面白い。ご存知「パリの恋人」等ラブコメ女王で、このドラマに出ていたのに驚き。

タルレ(小莉)...子役キム・ヒジョン
キルサンの妹。幼児の頃ナンジョンと出会い、成人後再会したあとも仲がよい温厚な少女。キルサンは一座から売られたが、タルレは一座に残って途中までヌングムとともに育った。成長後はヌングムとともにキルサンとの再会(兄妹の感動の対面)、行動を共にする。姉貴分にあたり、暴走気味のヌングムを優しくサポートするが、ヌングムの下手な化粧に戸惑う姿は年相応な反応でかわいかった。

チャウン/メヒャン母
メヒャンの妓房の主人。メヒャンの実母。幼少期、成人後二度にわたりナンジョンが弟子入りしようとする。二度目にはナンジョンを妓生見習い(童妓?)として雇う。昔ナンジョン実父の巴陵君に片思いし、ナンジョン実母ケヒャンとも親友だった。その後、ほかの両班との間にメヒャンを設ける。十数年後、妓房を訪れた巴陵君に告白、ついに結ばれる(ここの熟年カップルエピソードはいい)。口横のほくろがあだっぽい美熟女。

シムトゥン(小順)
メヒャンの妓房の小間使い。ナンジョンとメヒャンの貴重な仲介役でクールな仕事人。出番多いと嬉しいな。妓生見習いというよりバックヤード担当?ボロしかきていなかったが、03年の同監督・脚本作品「王の女」では宣祖の側室ハン昭容で出演しているようです!嬉しいぞ。

【ナンジョンを見守る後援者】
タンチュ僧侶...ハン・インス
有髪の僧侶。ケヒャンの死とナンジョンの出生に立ち会う。そして都を追われる巴陵君の行列にナンジョンをつれ実父の顔を見せるが・・。寺に赤子ナンジョンを連れ帰ると、療養していたナンジョン母は「この子を実子にしたい」と強く要望。ナンジョンを引き渡す。また彼女の業を見抜き寺での修行の面倒を見る。ナンジョン母に娘には18歳まできれいな着物を着せてはならんと言っていたが、ナンジョンのあふれる闘魂によりその忠告もあっさりシカト。何かとナンジョン母、ナンジョン、ほかさまざまな人物と接触。

カッパチおじさん...イム・ヒョク
靴職人で、皮も扱うところを見ると当時の賎民層に属すると思われる。ナンジョンに優しいおじさんで含蓄のあるお説教をする。メヒャンとナンジョンは彼の靴屋で出会った。タンチュ僧侶とも懇意で、よくナンジョンのことを相談している。出自がなぞだがその蔵書や知識量は特出していて、官僚の卵たちも彼のところへお勉強に訪れるほど。タンチュとツーカーでともにナンジョンの暴走を止めようとしつつ、かえって加勢している気もしないでもない。チョ・グアンリョらとも親交がある。

・・・・・・・・王室、官僚の人々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【王と妃嬪】
中 宗...チェ・ジョンファン
朝鮮王朝11代王。先代の燕山君が暴政によりクーデターで廃位され、9代成宗の嫡子であることから諸侯に擁立されて即位。そのため発言権が弱く、仲のよかった正室・慎氏と無理やり引き離される。即位後は敬嬪らクーデター功臣の娘たちを側室に迎えて多くの庶出王子をもうけ、長男は側室の敬嬪からうまれた福城君。その後、継妃の章敬王后から念願の嫡出王子を得るが、章敬王后が夭折し第二継妃の文定王后を迎えたため、王位継承に波乱の波が。またチョ・グアンジョらを向かえ政治改革に燃えるが、クーデターで即位したためなかなかうまくゆかず苦悩。

貞顕王后....イ・ボヒ
慈順大妃、先々代の成宗第二継妃。廃妃尹氏の子・10代燕山君の廃位をうけ、わが子の中宗が11代として即位。そのため当初は王の発言権が弱く、自身も臣下を抑えることに苦心。貞顕王后といえば、成宗や燕山君が登場する「王と妃」(99)、「チャングム」(03)、「王と私」(07)などで温厚で控えめに描かれるが、ここでの彼女は結構強い。演じるイ・ボヒさんも普段の時代劇より眉が太めでりりしい!中宗を怒鳴ってハッパをかけ、嫁の文定王后に怒号を浴びせ説教し、机をバンバンたたく女傑。しかし文定王后役チョン・インファさんと同年代のはず・・さすが時代劇。

廃妃慎氏(端敬王后)..キム・ヒジョン
中宗の初代王妃。王子時代の正室で、夫の即位に伴い王妃に冊立されるも、燕山君の義理の姪にあたるため数日で廃妃。父・慎守勤は燕山君派とみなされ中宗反正で処刑。そのため叔母の燕山君王妃も同じく廃妃されている不運な叔母と姪。中宗とは仲はむつまじく、幽閉後彼女のチマを山に掲げたチマ岩伝説で有名。この人の廃妃シーンから女人天下は始まり、豪雨に雷で雰囲気バッチリ。ドラマではナンジョン母と寺ですれ違うシーンも(近いところに幽閉されているのか?)。生前も復位の上奏があがるがならず、結局「端敬王后」と復位・追号されたのは22代英祖朝。

章敬王后...?
前述の廃妃慎氏の後釜に、中宗即位後に選ばれた第一継妃(二代目王妃)。控えめな性格。後の仁宗となる唯一の嫡流王子(当時)を産むが産褥で死亡。存命中は側室・敬嬪の企みで懐妊を阻止されたりも。残された嫡流王子(世子)は早くから次期王と目されるも、第二継妃(三代目王妃)の文定王后の登場で複雑な立場に。作中たまに幽霊として登場、生前の復讐として敬嬪を流産させる。

熙嬪・洪氏...キム・ミニ
中宗即位後に選ばれた側室。庶子だったが側室になれると聞き、はじめて父を「お父様」と呼べて大喜び(李氏朝鮮は庶子待遇が低いので、嫡出子との処遇には雲泥の差がある)。敬嬪につぐ文定王后のライバルだが小粒。文定王后を疎ましく思い陥れようとするも負けてしまいうわべでは従うが、いつでも裏切る気はまんまん。鳳城君ら二人の王子を生んでおり、すべて世子より年上。なぜか台湾版で「禧嬪」と出るのですが。

昌嬪・安氏...チェ・ジェンウォン
敬嬪、煕嬪のいわば同期。史実ではもっと位が低いが(昭容)、このドラマではその後の展開をふまえ側室としては最高位(正一品)の嬪。敬、昌嬪とは対照的に温厚で、文定王后にも協力的。この人にも王子が二人、世子より年上。とにかく善良で人格者に描かれる。

【王子たち】
嫡流王子/世子(仁宗)...子役クォン・ミン、チョン・テウ
30話時点ではまだ幼児のため、子役さんのみ。生母は第二継妃の章敬王后。唯一の嫡流王子(当時)のため、早くから王位継承者と目されるが、生母の死で次の王妃・文定王后が迎えられ複雑な立場に。むくむくした姿が小さいお相撲さんみたい。この頃は幼いし生母はなく、自分を可愛がってくれる文定王后になつき、よくひざ抱っこをされている。異母兄である福城君にも「兄上ー」と屈託なく接するが、そのうち王位継承争いに巻き込まれてゆく。子役さんは映画「トンマッコルへようこそ」等、「女人天下」ではこの年でこのせりふが覚えられるのすごいなーと感心。

福城君...子役オク・スンユン、アン・ホンジン
中宗の長男(庶子)、生母は側室の敬嬪。この人もまだ子役さんのみ。30話頃では10歳前後なのか成人前で王宮で暮らす(成人した王子は世子以外王宮に住めない)。最初は生母(敬嬪)と嫡母(文定王后)の間で揺れたが、母の教育によって王位継承への意欲を燃やし始める。また母が文定王后から牽制され吐血したときに血のついたハンカチを渡され、のちの火種に。生母と文定王后の確執に触れ屈辱を味わった結果、文定王后への敵対心を募らせる。文定王后が庶子王子たちに嫡出王子(世子)への忠誠を誓わせたときも一人だけ拒否し、親子ともども文定王后のライバル。

鳳城君たち...?
中宗の庶出の王子。そのうち11人になるが今は幼児だし多いしモブっぽい印象。そのうち王位継承争いで命を落とす王子も。側室は敬、煕、昌嬪トリオ以外目立たない。

世子嬪...シン・ウンジョン
今後登場予定。文定王后との板ばさみになった世子の考えによって難しい立場に・・。のちの仁聖大妃。「王の女」(03)のカンア役。

・・・・・官僚の人々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チョン・グアンジョ(趙光祖)...チャ・グンアス
中宗が重用した官僚で理想に燃えている。儒教政治を推進しそれまでの祈祷を担う昭格署を廃止してほしいと請庭(一種の抗議行動)を行うなど過激だが、中宗の信頼を集めている。しかし対立派から命を狙われ、さまざまな人脈を経てキルサンが(なぜか)警護を担当。またカッパチおじさんと政治・学問談義もする(これも不思議)。「王と妃」では敬嬪養父となる朴元宗役。

キム・アンロ(金安老)....キム・ジュンギル
30話付近では登場したばかり。敬嬪とのちライバルとなる。俳優さんは数々の時代劇に登場し、「王と妃」で仁粹大妃の側近ハン・チヒョンや、「王と私」の世祖即位の功臣ハン・ミョンフェ役が印象的。いつもおじいちゃん役で目がちょっと怖い。

朴元宗
敬嬪の遠戚で養父。燕山君に強姦された月山君夫人の実弟。そのため中宗反正の主要人物で、「王と妃」では若くて熱い人物だったが、ここでは奸悪なおじいさんといった印象が・・・。賄賂騒ぎで敬嬪から怒られたり。この人、「君」がつくってことは王族?朴は大君正室の実弟だけど、王家の姻戚であって血族じゃないよね・・難しい!

華川君
敬嬪の息子・福城君の師父。しかし庶子に帝王教育を施したこと、敬嬪の寝室にまで入ったことでお咎めを受ける。赤い官服なので高官なんでしょう(政治家のつながりには興味がなくて私のレビューは偏っています)。
by hungmei | 2009-04-30 08:26 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(5)
Commented by yummy at 2009-04-29 10:41 x
私もヤフー動画で見はじめました。(無料なので 笑)
この物語は「王と妃」の続きのように見られて、確かにベタで面白い!
やっとナンジョンが王妃に会えたところまで見ました。
チョンテウさんが登場するのはもっと先ですね。先が長いな~^^ 
文定王后は稀代の悪女と言われていますが、最初から悪かったのではないのですね。
この方16才で王妃に、33才で明宗をやっと授かっていますので自分の息子を王位に即位させたい野望は大きかったことでしょう。
実録を読んで「チャングムの誓い」のイメージとは全く違うので驚きました。
ナンジョンはウィンヒョンの正室を毒殺しちゃうんですか。
そりゃすごい!この正室の方、「王の女」のヤンファダンの女優さんですよね?
「王の女」より初々しい感じがいいですね。^^

ところで先日「憎くてももう一度」の番宣を見たのですが、チョンイファさんって、ものすご~く色っぽくてお綺麗な方ですね。
現代劇に出るのは数年ぶりとか。
インタビュー、NGシーンも映してくれて面白かったです。
Commented by hungmei at 2009-04-30 10:32
yummyさん おはようございます!

>「王と妃」の続きのように見られて

まさに「妃」の最終回から直接、つながった冒頭ですね。「妃」の中宗に比べ、「女人天下」の中宗はもう若いおじさんで年齢高めですが。

>チョンテウさんが登場するのはもっと先ですね

私も早く見たいなあ。いつ登場か・・残り120話がんばります。

>定王后は稀代の悪女と言われていますが、
>最初から悪かったのではないのですね。

私も悪后の典型をイメージしていましたが、30話まではそれほどじゃないです。世子のためにも自分は妊娠しないと宣言したりするし。

>「チャングムの誓い」のイメージとは全く違うので
>、「王の女」のヤンファダンの女優さん

チャングムの文定王后はいい人(?)に描かれているそうですね。そっちが意外でしたー!キム・ヘスクさんはヤンファダンやってましたね。あそこでの高笑いもよかったけどここでのいじめられっ子もさすが^^。

「憎くてももう一度」、「千秋太后SP」、録画したのにまだ見られていません・・。早く見ないと。今後出てくる世子嬪は「王の女」のカンア役で、さすがキャストだぶりまくりです!
Commented by hungmei at 2009-05-01 18:18
このドラマ、同じ脚本&監督のため、「女人天下にそっくり」という批判(コメント?)が多かったそうです。類似点は、

・主人公が実は高貴な生まれだが、卑賤な身として育つ
・実の親、養親と幼少時から知り合い
・呪いで妃嬪が流産する
(「私」のコンヘ王妃は端宗母の呪いで、「女人」敬嬪は章敬王后の幽霊によって)
・同じせりふがある(又聞き)

確かに似てるなと思ったので書き出そうとしたら、たいして出ません・・、まとまったらまた追加するか記事にしますー。
Commented by 弥生 at 2009-05-03 22:15 x
こちらでは初めまして♪
うめ子さまのコメント欄では民放放映での残酷なカット事情を教えてくださりありがとうございましたm(_ _)m

そして女人天下の動画ありがとうございます!!
見れなくDVDレンタルを悶々と待ち望んでいる私には嬉し過ぎるご褒美でございます。
あーーますます見たくなりました!!
写真で見るナンジョンって私好みじゃないんですが動いてるナンジョンは意外にキレイに感じますね~
ものすごく好みな女優さんがいますが敬嬪なのかしら?だとしたら私も敬嬪派になりそう。
晴れて見れた暁にはまた大興奮コメントにお邪魔しちゃいます。
Commented by hungmei at 2009-05-05 22:35
弥生さま ようこそ!よろしくお願いします^^

動画カット情報はその後のコメントもつけたかった
のですが、どこに書いたかわからなくなってしまい
そのままでした(すみません!)。

最近はそれでもカットへの批判が相次いだか
控えめらしいのですが・・。動画喜んで頂けて
幸いです、実はこれと別に亜州電視という香
港の放送局の動画もあったんですが、音楽が
全く別の中華演歌に差し替えられており、台湾
のほうにしました!

「女人天下」は「あ~ああぁ~」から始まらないと
雰囲気出ませんよね!動画に出てきたのはわり
とすっきりした目が敬嬪、タレ目なのが昌嬪、極妻
っぽいのが文定王后・・です。

ナンジョン母はたぶん違うかなと思い除外(笑)。
あ、あと比較的若いのはナンジョンの友人で妓
生のメヒャンです。踊ってた人です♪

コメントお待ちしていますね。
どうぞよろしくお願いします!!!
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