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韓国時代劇『張禧嬪(チャン・ヒビン)』(2003)※80話まで

韓国時代劇『張禧嬪(チャン・ヒビン)』(2003)※80話まで_d0095406_13135339.jpg  国営放送であるKBSのドラマで全100話の長編。「クッキ」(99)のキム・ヘス主演。朝鮮時代の第19代粛宗の妃で専横を極め、朝鮮三大毒婦に数えられる禧嬪張氏を描いた作品。中人階級から出世し20代の王となる景宗を産み、一時は仁顕王后を廃位させ自らが王妃に。しかし素行不良から嬪に格下げ、復位した仁顕王后を毒殺しようとして粛宗から死を賜る・・という波乱に満ちた生涯がねっとり描かれています。張禧嬪ら後宮とともに繰返される政変で「恨が恨をよび混乱が続く」生々しい内容。

※全100話のうち80話のあらすじをアップしました。

・・・・・80話までのあらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 李朝第19代粛宗の治世。この時代は仁顕王后を推す西人派と張禧嬪を推す南人派が激しく対立。通訳官の娘・チャン・オクチョンは上昇志向の持ち主で、東平君・荘烈王后らの南人派の後押しで宮中入り、王の寵愛を受ける。オクチョンは一度流産し、オクチョンを警戒する明聖王后から追放。しかし6年後明聖王后が死ぬと再入宮し昭儀に。オクチョンの対抗馬として入宮したキム貴人は失脚。その後、待望の第一王子を産んだオクチョンは仁顕を蹴落とし王妃となり、平民に落とされた仁顕は実家に戻る。次第にオクチョンは奢侈を好み嫉妬を隠さなくなる。キム・チュンテクらは仁顕王后復位に奔走、女官チェ氏の協力の下、世論も仁顕復位の方向に。チェ氏は淑媛に迎えられ、懐妊。オクチョンはチェ淑媛の流産や淑安王女毒殺を計画、しかしことが露見し実行犯ジェヒは済州島へ流刑。またチュンテクらが宮廷へ召還。粛宗は第二回の「換局」を決行し南人派を失脚させ、仁顕王后が6年ぶりに復位しオクチョンは嬪に格下げ。しかし今度は復活した西人派の間で内部紛争が起こり・・・(続)。
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 作中の風刺小説「謝氏南征記」は実際に「朝鮮王朝実録」にあるらしいのですが、内容は明代の徳のある皇后が廃位され、南を旅しながら苦労し、その後めでたく復位するというもの。また風刺のわらべ歌「セリと菜の花とアゲハチョウ」の歌もあり、そこではセリ=オクチョンでいつかは権勢も終わることを、菜の花=廃位された仁顕王后で徳必ず復位することを、アゲハチョウ=粛宗でオクチョンへの寵愛のあまり判断を誤ったことを暗示しているらしい。キム・ヘスが野心家でめちゃくちゃ生意気なオクチョンを好演、途中までは彼女の快進撃ですが、これから転落が始まるところ。官僚もオヤジ祭りといった感じでたくさん美味しい人が出てくるのですが、みんな髭つきで名前もややこしく、「換局政治」のため激しく入れ替わり人数も多いため処理し切れない・・。



・・・・・登場人物・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チャン・オクチョン=張禧嬪(クリックで歴史上の説明に)...キム・ヘス
 叔父の下に裕福な少女時代を送るが、叔父が福善君(仁祖の孫)謀反に連座し処刑。実父は不明。貧しい暮らしの中、東平君(粛宗の叔父)の屋敷で座り込み後押しを頼む。しかし粛宗との最初の出会いは道端でばったり、という超!ありえない運命の出会い(笑)。敵対勢力の横槍を乗り越え昭儀(正二品)時代の1685年に第一王子を産み、禧嬪(正一品)に昇格。粛宗の扱いは天下一品のぶりっ子。騒ぎを起こしいつのまにか勝利をせしめるマッチポンプ型。激しい気性から彼女が怒ると血の雨が降り、粛宗から折檻を禁止されるほど。王妃の仁顕王后を廃位に追込み自ら王妃となるが、自身の権力に固執し始め、横暴な振る舞いが多く国庫を浪費し反感を買い、粛宗に疎まれるような言動を連発。新しく寵愛を集めるチェ淑媛や、自らのライバル淑安王女を毒殺しようとするが失敗。それが露見し、仁顕王后の復位もあって嬪に格下げ。復位に燃える。

李朝第19代・粛宗....チョン・グァンリョル
 第18代顕宗の嫡子で、実母は明聖王后だが相当仲が悪い。第20代景宗、第21代英祖の父。当時は派閥争いが激しく、それを弱めるため政権党を入れ替える「換局」を3度行った(換局政治)。ドラマでも政治に関しては賢明だが、ことオクチョンのこととなると途端に判断がおかしい。オクチョンを偏愛し先例を破る優遇をしたため多くの臣下から止められるが、かえってそれらの臣下を処罰していく。オクチョンへの寵愛は厚く王子をもうけるが、仁顕王后を廃位しオクチョンを王妃としてから軋轢が目立つように、チェ淑媛毒殺未遂を知るとオクチョンを中宮殿に軟禁、また上奏文を見て仁顕王后を復位させる。演じるのは「ホジュン」「王と私」などの時代劇に欠かせない俳優さんで威厳十分。1話頃は20歳の設定ですが見えません。

仁顕王后....パク・ソニョン
 西人派の重鎮の娘。15歳で粛宗の二番目の正室となる。姑の明聖王后をお手本としている。言うことなすこと全て正しく粛宗も一目置くが、そのためオクチョン追放後も再入宮を進言したり、そんな自己犠牲的でいいの?と思ったら次第にオクチョンの危険さに気づく。親戚は失脚させられ自らはオクチョンの讒言で廃位。実家に帰されるが進んでボロボロの離れに住む。人望厚く、側近のハン尚書は掟を破って宮中を出て、実家でも彼女に仕える。6年目にして復位が決まり、一度は病気を理由に固辞するが、結局は宮中に戻る。演じるのは「王の女」(2003)で正反対の金尚書を演じた女優さんで、こっちの方がはまっています。

荘烈王后....カン・プジャ
 先々先代の仁祖の二番目の正室。粛宗の曾祖母で宮中の最古老。「ハイハイ嫌われ者の年寄りがきましたよ」など、その軽口、ブルドッグ風のお顔はクソババアアといった感じ(ほめ言葉)。政治的理由だけでなく、自身は年老いた仁祖に若くして嫁ぎ、26歳で死別し子がないため、粛宗の実母で嫁の明聖王后と激しく対立。仁敬王妃や顕宗の臨終では明聖王后に阻まれ看取ることすら出来なかったとか、やや負け気味。明聖に言い負かされた後の悔しがり方は可愛い。明聖に対抗するためオクチョンを後押しして側室へ。オクチョンが増長するとしだいに仁顕王后に肩入れ。「オクチョンは私が入宮させた娘ですから、私が解決してみせます」と宣言するが、オクチョンに手を焼き病気がちに。その上、オクチョンの兄ヒジェの横暴を見て卒倒、容態が急変し死亡(48話)。演じる女優さんはマルチな方で政治方面でも活躍。カン・プジャのプロフィール

明聖王后....キム・ヨンエ
 先代顕宗の正室で粛宗の実母。文定王后(11代中宗の三代目王妃)の再来といわれるほど権勢をふるう。そのモットーは「君主は親子の情も断ち切れ」「王妃は王子を産んでこそ王妃」。粛宗の幼少時代からきびしくしつけ、父王(顕宗)の死を世子だからと知らせず、初代王妃の仁敬王后が危篤になると、宮中から追い出すなど、確かに文定王后にタイマンはれる悪辣さ。息子に仁顕王后をあてがい、野心むきだしのオクチョンを危険視。粛宗が病気になると真冬に水垢離で治癒祈願し、それが原因で死に、粛宗とやっと和解(27話)。オクチョンを絶対に入宮させないよう遺言。演じるのは「ファン・ジニ」(2006)で主人公の師匠ペンム役で、孤高で厳しい女性を演じるのがうまい。しかし顕宗には後宮(側室)がいなかったそうですが、こんなおっそろしい正室が控えていたら、よっぽどヤル気がなきゃ側室抱えられなさそう。

淑安王女....キム・ヨンラン
 粛宗のおば。東平君の姉。第18代顕宗の王女で明善公主 、明惠公主 、明安公主のどれかか?結婚前、宮中にいた頃から権力を誇り荘烈王后をいびったほどで、宰相の家に降嫁ののちも政治に介入。オクチョンに対して危機感を抱き、再入宮や冊立に猛反対。仁顕王后が廃位されてからは王后復位に奔走。対立する東平君にも進言するなど、王族の地位確保に努める。夫を早くに亡くし息子のホン・チサンがいたが、仁顕復位活動のために自害させる。オクチョンに毒殺されそうになるが間一髪逃れた。演じるのは「1%の奇跡」で主人公のお母さん役。その時は庶民のオカンだったけどここでは女傑!「女人天下」(01)にも出演。

チャン・ヒジェ....チョン・ソンモ
 オクチョンの実兄。有名なゴロツキだったが、妹の出世に従い官職を得て、捕盗庁の役人から宮廷の内禁衛、総戎使、ついに文官の漢城府左尹までに。東平君にいくらしつけられても宮中での作法になじまない。「学のあるやつらの考えはわからん」が口癖で、暴力で解決しようとする鉄砲玉タイプ。その言動は見るに耐えない(すごい熱演)。彼が宮女に無礼を働いた姿を見た荘烈王后は卒倒、そのまま亡くなる。あの韜晦ババアを殺せるなんて最終兵器かも。チェ淑媛や淑安王女毒殺の実行を命じられるが、果たせず済州島へ流刑に。しかし余罪追求に都に再び呼び戻される。

東平君...ユ・インチョン
 粛宗の叔父で淑安王女の弟。母に「王族だからと遊んで暮らすのは厭なのです」と熱弁を振るう人物として登場。西人派と南人派の均衡とり臣下の権力を削ごうとオクチョンと結ぶ。家の前で座り込みをしたオクチョンを最初に拾い宮中に送り込む。表立って活動はしないが(王族は官職に就けない)、オクチョンの兄のヒジェを使って暗躍。のち清との交渉などを任され、政治に関わり儒家の非難が起こる。王妃となったオクチョンの専横ぶりに恐れをなし、自らの立場の危うさを感じ始める。ヒジェを使うあたり人を見る目があるのか?この俳優さんは長寿ドラマ「田園」(80~)出演や、大学教授で有名。

チェ女官(のちの淑嬪崔氏)....パク・イェジン
 宮中の針房(裁縫係)に務める最下層の宮女。ハン尚書から王妃作成の産着を手渡され、オクチョン自作自演の針混入騒動の免罪であやうく処刑されそうに。そこを助けた仁顕王后に忠誠をささげる。王后復位に熱意を燃やすキム・チュンテクの願いで宮中における復位運動の工作を担い、風刺小説を宮中にばらまき、王のお手つきになったり、よく働き成果を出す仕事人。淑媛(従四品)に封じられ破格の出世、しかも懐妊。また粛宗にたびたび仁顕王后の復位を願う。オクチョンの邪魔も乗り越え、ついに産気づき・・。

キム貴人....チョ・スジョン
 西人派の娘で、粛宗のオクチョンへの偏愛を是正しよう送り込まれた側室。破格の待遇で入宮、はじめ淑儀(従二品)に、のち貴人(従一品)に。わがままお嬢様で、王の訪れがなく酒びたりになったり、側近の尚書は気苦労が絶えない(この女優さんは「女人天下」でも端敬王后づきパク尚書で出演)。王子を産み禧嬪となったオクチョンを罵倒する思慮の浅い人ながら勘は正しかった。実家も政変で失脚、祖父、父、兄が処刑。その後オクチョンにはめられ呪いの罪で失脚。19歳で宮中を出されるが、仁顕復位に従い貴人に戻される。

郡夫人...オム・ユシン
 東平君の母で従一品。チェ・サソクの姉。この人はしごく常識人だが流され易いのかな。はじめ息子の言うとおりオクチョンを後押しし荘烈王后と協同し、オクチョンの実家にもたびたび足を運ぶ。オクチョンが王妃になり専横が多くなると一番はじめにまともになる人。「謝氏西征記」を進んで読んで仁顕王后の復位は避けられないと判断し、廃妃の誕生日を祝おうとする。顔が地味でたまに忘れちゃう。たぶん「宮廷女官キム尚書(原題:西宮)」(95)にも出演。

ユ・イレ(オクチョンの実母)...イ・ボヒ 
 チオクチョンとヒジェの母。かつてチェ・サソクの家で奉公し、サソクと愛情関係になり正妻から殴りこみにあう。オクチョンの家の財産は一切持ち逃げされ、イレは首吊り未遂、オクチョンの気持ちに暗い影を落とす。宮女になるオクチョンを止め娘の高慢さを憂慮し、息子のジェヒが東平君との共謀を苦々しく思う。のち府夫人(正一品)に。演じるのは「キム尚書」で仁穆王后役だった女優さんで、時代は違えどここでの仁顕王后と同じ役柄。あと「女人天下」(01)にも。80年代三大女優。

キム・チュンテク...ソン・イルグク
 仁敬王后(粛宗の最初の正室)の父・キム・チュンテクの孫。仁敬王后の甥。キム・マンジュンは大叔父。仁顕王后復位を目指し地下活動を展開。曾祖母、祖父の面倒を見ながら働く孝行者。祖父が書いたしているいつも旅姿で革命家って感じ。チェ女官を抱きこみ、着実に仁顕復位・オクチョン廃位の流れを推し進める。仁顕の兄ミン・ジヌらにも協力を仰ぎ、ついに宮中へ召還されるが、のち西人派の内紛をおさめるため流刑にされる。チュモン(06)の主演俳優。あと「海神」も。キム・ウルドンの息子で芸能一家出身。

ミン・ジヌ...キム・ミョンス 
 仁顕王后の兄。オクチョンを危険視し 妹の廃位ののちは復位活動に燃える。やや短気でジェヒや東平君に反論するなど、見ていてはらはらする。オクチョン廃位の張り紙の首謀者だが、淑安王女のはからいで罪を免れる。しかしその代償に、共謀者で淑安王女の息子、ホン・チサンは自害。いまいち頼りない。「王と私」(08)のヤン尚薬役はすごく印象的なんですが、ここでは大人しい。なかなか気づきませんでした・・・。

チェ・サソク...ナ・ハニル
 粛宗から再三、大臣就任を請われるが、オクチョンとのつながりを指摘する噂を禧にして辞退し続ける。オクチョンの母・イレは彼の屋敷のもと使用人で、サソクと関係があった(「朝鮮王朝実録」にも記載あり)。初代王妃の仁敬王后の死を伏せよとの明聖王后の命令に納得行かず、上司に逆らうあたりが粛宗のお気に召したんでしょう。確かに明聖王后、怖いしひどすぎるんだもん。実は東平君の母の弟。

スクチョン...ハ・ユミ
 漢字だと「淑正」。両班の出の妓生で東平君の愛人。東平君を愛するが、その彼からの要請でオクチョンに男性操縦実を教え、その兄ヒジェの側室となりチャン家へ。ヒジェの教育兼監視係を務め、文字を教えた頭の切れる美人。のちヒジェの正妻に。しかし次第にヒジェに心を許していくのか、オクチョン降格のちは復位に燃える。演じる女優さんはこのドラマ後しばらく活動休止、今は復活。

ソン・シヨル....イ・スンジェ 
 西人派の重鎮。常々、粛宗の偏愛ぶりをいさめオクチョンが産んだ第一王子の名前について上奏して流刑に。粛宗は臣下の庭請(抗議行動)をはねつけ、ソン・シヨルに死を命じた。「ランラン18歳」のかわいいおじいちゃんで印象的な俳優さん(たぶん)。韓国俳優で最高齢らしい(スター名鑑で見た)。

チョ・サンアン(判内侍府事)...パク・ヨンジ
 内侍(宦官)で粛宗の側に常に控える。判内侍府事は従二品で大臣にも匹敵。表立っては動かないが、オクチョン偏愛で暴走する粛宗を諌め時には諭す。粛宗の幼少時代から仕えているらしい(燕山君に対するキムチョソンみたいなもんか)。気遣いの達人。粛宗がお忍びで庶民の生活を視察するときは、彼が随行するほど。この人の「殿下」の掛け声は耳に残り、いかにも宦官!という存在感。

チャグンアギ(ヒジェの妻)....ハ・タソム
 オクチョンの義姉。ごろつき時代のヒジェに押しかけ女房した。姑のイレと不仲で、一言であらわすなら愚妻で、のち離縁され、恨みからヒジェの行列に割り込み顔に泥をぶつける。またキム・チュンテクに協力しオクチョン廃位に加担してゆき、チェ女官との取次ぎなどを担当。だんだん輝いてくる。

ホン・チサン...イ・クアンギ
 淑安王女の息子。あまり目立たなかったが地道に活動、オクチョンが王妃になってからはミン・ジヌとともに廃位活動に参加。張り紙の件で筆跡からつかまってしまう。これ以上、仁顕復位活動が遅れるのを恐れた淑安王女の決断で自害させられる。淑安王女の一人息子なので、すごい決断。

パク・トゥギョン....チェ・ウンギョ 
 大殿の内侍(宦官)。若い頃の粛宗の武術相手でよく後ろに控えている。ヒジェの宮中での横暴を嗜め、からまれたハン尚書(仁顕王后の側近)を救う。迫力と武技が売りでヒジェをやっつける。オクチョン王妃時代、崔氏が密かに宮中で仁顕王后復位のお祈りをしていて、見つけて隠れさせたのもこの人。影の仕事人。「海神」、「太祖王建」、「朱蒙」にも出演。この人のファンです^^

クォン尚書....キム・ウルドン
 懐妊したオクチョンに仕える老齢の尚書。恐怖政治のもと悪事に加担していく。イ・ヨンエ主演「宮廷女官キム尚書」(1995)ではイ・ボヒ演じる仁穆王后のおつきだった。そのころから変わらない。廃位のあとはおろおろ、オクチョンから「役立たずが」と言われる。

ミン・アム....ハン・インス 
 オクチョンのおかげで流刑から復活、大司憲に返り咲くが。南人派で東平君と共謀するミン・ジャンドの父。彼の復活が粛宗の換局政治の始まりだった。ジャンドはその後、拷問で死ぬ。

チェ・チャヒョン
 農夫で娘のチェ氏を宮中の女官(下女待遇)に出すが、娘が淑媛に序され生活が一変。

ハン・ジョンウク、イ・モン 
 仁顕復位運動に参加する隠れ西人派。キム・チュンテクの友人。逮捕され拷問される。

医官
 宮中の御殿医。オクチョンに引き込まれ仁顕の懐妊を阻み、のち暗殺される。

語り:キム・ジョンソンン
by hungmei | 2009-02-16 08:04 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(3)
Commented by hungmei at 2009-03-17 13:06
オクチョンの出身は中人階級で、庶民と両班(貴族)の間くらい。中級官僚(通訳、医官など実務忠臣の科挙合格者が多い)を多く出す階級らしいのですが、それでも「卑しい出身の女」と相当さげすまれていました。チェ氏のおうちは農家なので、オクチョンよりおそらくより下の階級。大変ですね。


27話までは明聖王后(=大妃、先王の正室)と荘烈王后(=大王大妃、先々先王の正室)の嫁姑対決がみもの。荘列王后はオクチョンですら頭のあがらない最古老。いつもメガネを持って「私しらなーい」と韜晦しているおばあちゃん。明聖王后は「私は国母です!」と炎を背負ったやる気にあふれるおばちゃん。

この二人が、明聖王后の危篤時に荘烈王后から「私はそなたが嫌いだ、そたなも私が嫌いだろう、でも好きでこうなったのではない、宮中ではそうでないと生き残れないから」と言うシーンはかなり面白かったです。

先日、「王と妃」166話を始めて見たのですが、イ・スンジェさんやチェ・サンフンさんが官僚として(誰なのかはよくわかってない・笑)登場していました。イ・スンジェさんは今と違いがわかりません・・10年近く前だけどおじいちゃん♪
Commented by hungmei at 2009-03-17 13:13
また5話では、オクチョンが聖恩を初めて受けるシーンがあるのですが、そのきっかけがなんと同室の女官に同性愛行為を迫られて逃げた→宮廷の庭でお忍び粛宗とばったり→その後速攻で同衾、という流れ。「対食」とは女官同士の同性愛や、女官と宦官の恋愛(内侍同士もありそうだが)を指し禁止されても慣習化してるそうですが、この女官、のち無事だったでしょうか・・。心配。ちなみに王と同衾するときはツメは短く(廃妃尹氏のケースの防止?)、王の左側に寝て、陽気を送らなきゃいけないらしい・・・。

また、「朱蒙」や「海神」のソン・イルグクは、キム・ウルドンの息子で母息子共演。ソン・イルグクは父も俳優・・のはず。ここでもいい味出してるけど、「朱蒙」で大ブレークですね。あと正しくは「ソン・イルグク」で上の記事は全部間違っています。すみません。この「チャン・ヒビン」はほかの人物に比べても所見で映像化が多く、83年にイ・ミスク主演、95年にキム・ウォニ主演であります。またチョン・インファさんも仁顕王后編で演じていて、気にになります。イ・ミスクは「王の女」で仁嬪金氏(仁祖の祖母)がかっこよかったので、見てみたいな~
Commented by hungmei at 2013-03-26 19:17
キムマンジュ『九雲夢』(金萬重)、『謫降七仙林虎隠伝』、『張国鎮伝』を読んでみたいです。紅楼夢の翻訳でハングルなのを漢文に逆輸入されたとか。

『九雲夢』に関連して『玉麟夢』『玉蓮夢』『玉桜夢』。金萬重といえば『謝氏南征記』。あのウソみたいな戯話がそんな大作だったんだあ。
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