中国の名作映画を見ながら、その原作の古典文学を勉強しちゃいましょうというこのシリーズ。
原作小説と映画のDVDがセットになっており、私のような映画→原作として入る初心者にはうってつけです。両方楽しめて値段も考えるとまあまあお得か・・・。私は『紅楼夢』、『西廂記』を持っており、前者は40年代の周せん主演の映画VCDとともに全120回本がついています。特筆なのは(?)『西廂記』で、1959年の香港映画VCDとともに元雑劇、唐代『鶯鶯伝』など関連作品まで収録されておりぬかりなし。
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----『西廂記』もくじ--------------------------------
・西廂記五劇 第一本
張君瑞閻道場雑劇
楔子、第一折、第二折、第三折、第四折
・西廂記五劇 第二本
崔鶯鶯夜聴琴雑劇
楔子、第一折、第二折、第三折、第四折
・西廂記五劇 第三本
張君瑞害相思雑劇
楔子、第一折、第二折、第三折、第四折
・西廂記五劇 第四本
草橋店夢鶯鶯雑劇
楔子、第一折、第二折、第三折、第四折
・西廂記五劇 第五本
張君瑞慶困[くにがまえに棗]雑劇
楔子、第一折、第二折、第三折、第四折
・付録一 鶯鶯伝
・付録二 商調蝶恋花鼓子詞
・付録三 董解元西廂記
『紅楼夢』と読み比べても、注の数が20倍くらい。同じフォントで統一されている前者に比べ、『西廂記』はフォントから字の大きさまで違っていかにも台本といった感じです。思ったより短いですが、
日下翠先生の論文で「楔子、第一折、第二折、第三折、第四折」という元雑劇の形式がみえて、感動。戯曲で『西廂記』は死ぬほど見ているので、何となくは理解できるものの、謎の固有名詞(注なし)が頻発。きっと曲譜とかそんなんなの?
----ラインナップ-------------------------
001 『西廂記』
002 『三国演義』
003 『紅楼夢』
004 『聊斎志異導選』
007 『祝福』
011 『曹禺経典作品選』
012 『紅岩』
014 『城南旧事』
016 『如意』
017 『紅高粱』
019 『紅粉』
※下の写真は『紅いコーリャン』のもの。こちらがスタンダードな映画映像も入った表紙。『西廂記』は表紙が変わり映画シーンが印刷されておらず、私の手持ちの本には60年代の香港映画の映像入りの表紙バージョンがあります。好きだったのになーあの表紙。