旧版ドラマ(87)の結末-登場人物の末路①

  旧版ドラマでは、現行120回本の結末と異なり、当時の紅学者によって「曹雪芹原作の結末に近い」とされる結末を採用しています。旧版ドラマの結末は話数ごとにご紹介済みですが、ここでは旧版ドラマでの結末を各登場人物の末路という点からまとめました。お気に入りのあのキャラクターがどうなっているかと120回本と比べると面白いです。金玉良縁のとらえかたが、賈母は黛玉を推していたなど、大きく違っていますね。

------主要人物------------------------------------------

【賈宝玉】
  黛玉の病状を心配しつきっきりで看病し、手を握るまでに。その後賈政の赴任に随行。賈府は武功で出世した家柄とのことで、北静王と共に西海の漢関の戦場へ。途中船が難破するが、道士となっていた柳湘蓮に助けられて栄国府に戻る。しかし既に黛玉は死んでいた。まもなく貴妃のお声がかりで薛宝釵と結婚するが、間をおかず抄家にあい入獄。若年ということで出所するがその後物乞いとなり、一晩だけ蒋玉函・花襲人夫妻に会うが、すぐ失踪。

【林黛玉】
  大観園から退去後も宝玉とは親しく、真剣に結婚を考えるよう紫鵑に薦められ沈み込むように。その後、宝玉が賈政に随行し家を離れると、病状がにわかに悪化。ある日、宝玉の船が難破したこと、また貴妃のお声がかりで二宝の結婚が決まったと知り、絶望。詩、ハンカチ、匂い袋など思い出の品を燃やし息絶える。死後は紫鵑に送られ、棺は蘇州へ送られた。

【薛宝釵】
  大観園から引っ越した後は、嫂・夏金桂の狼藉に苦しみ、兄の薛蟠が死刑となったため才人に応募する資格を失う。薛姨媽が以前、冗談で話したこともあり、宝黛の結婚について賈母に注進するという紫鵑の頼みを断る。貴妃の命で宝玉と結婚するが夫の仲はいまいち。王煕鳳に代わり家政を取り仕切るが、抄家の後は蒋・花夫妻に買取られる。

【王煕鳳】
  病はいよいよ進行し、刑夫人・趙姨媽と対立。通霊宝玉の紛失で王夫人の信頼も失い、賈レンともお金について喧嘩がたえず、尤二姐を虐待死させ、張華に裁判を起こさせた上殺した事がばれて離縁。しかし抄家の際は高利貸しの証拠が見つかって入獄。劉ばばが巧姐を連れ戻すのを見届る前に、小紅に見取られ己の傲慢を恥じながら死ぬ。

【劉のおばばと巧姐】
  母の離縁に先立ち王家へ戻される巧姐だが、付き添いの小紅とともに王仁に売られ、南省瓜州の妓楼に買い取られる。獄中の煕鳳を慰問した劉ばばはそれを聞き、板児を伴い南省へ赴いて巧姐を取り戻す。牢屋を慰問したときは、かつてもらった服を煕鳳や平児、鴛鴦に差し入れ。お土産にもらった杯も使っていますと獄中で宝玉を励ましていた。

【賈母】
  周囲がおもんぱかって史家の抄家や黛玉の病状を知らせなかったため危機に気づかない。しかし迎春の死と黛玉の病状を知りおおいに悲しむ。宝玉の縁談に関しては黛玉を嫁に決めるが、貴妃の命でそれは反故に。結婚後に元春がなくなるとショックによってますます体調を崩し、抄家当日、息を引き取る。原作では賈府の抄家後、持ち直してから死亡。

【襲人】
  宝玉が大観園から引っ越すのを王夫人に進言しただけでなく、黛玉との仲が深まることを警戒し策を弄する。賈母が宝玉の嫁に黛玉を決めたときは、またしても王夫人と相談し、貴妃から宝釵を推してもらうよう発案する。賈府の抄家後は蒋玉函と結婚し、宝釵をひきとる。

【紫鵑】
 黛玉の病は心労と見抜き、宝玉は信頼出来るからと二人の縁談を何とかまとめようと奔走する。一時、賈母が嫁を黛玉に決めたと鴛鴦から聞き喜ぶが、ぬか喜びに終わる。黛玉が亡くなると、賈府を離れその棺を蘇州に送り届ける。原作では蘇州から戻って惜春と出家する。
  
【賈探春】
  宮廷は西部征服の戦に破れ、南安郡王が生け捕りに。和平と南安郡王の解放を条件に、探春が南安大妃の養女となって東海国王へ嫁す。不仲であった生母の趙姨娘とも、いざ別れとなってお互いに泣き崩れる。その後、賈府は抄家に。原作では婚後里帰りもし、暗さがない。

【賈元春】
  実母である王夫人から頼まれ、宝玉と宝釵の結婚を命じる。その後すぐ宮中で死亡し、賈府の政治的没落もあっておくり名を与えられることも無く終わる。原作ではちゃんとおくり名あり。

【刑夫人】
 煕鳳との不仲は進行し、趙姨娘と結託して煕鳳を家政取締りから引き摺り下ろし、息子の賈レンと共に煕鳳の過去の悪事を暴いて離縁させる。抄家後は不明。

【賈レン】
 煕鳳と仲たがいし、賈珍や賈蓉にかくまわれしばらく寧国邸に住む。抄家にあい流刑となる。原作では免職にはなるが、その後も普通に暮らし、黛玉の棺を蘇州へ届けたりする。

【賈惜春】
  抄家以前に尼寺に飛び込み出家。偶然、劉のおばばと出会うが「人違い」とつっぱねる。原作では賈府内にて在家出家だが、ここでは貧乏寺で過去を捨てていた。

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【尤氏】
  初め煕鳳とは仲良しでしたが、尤二姐の事件から気まずくなり、煕鳳失脚のさいは追い落とす派にまわっていたようです。しかし抄家の際は賈珍や賈蓉の姿が見えず、栄国府限定の抄家だった・・ワケはない?逮捕されるのも、賈赦、賈政、賈レンしか出てきません。もしかしたらわずかに触れられているのかもしれませんが、あの悲劇の後、賈珍、賈蓉、尤氏はどうなったんだろう?原作では寧国邸が先に官職剥奪、尤氏は栄国府に居候し悔し泣きします。
by hungmei | 2008-08-31 17:33 | 3紅楼夢/ドラマ、書籍等 | Comments(0)

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