ここでご紹介する二冊は両方とも関西中国女性史研究会編集のもの。執筆陣に越劇研究家の方がいらして、どちらにも一項目として越劇が!パチパチ。左の『中国女性史入門』はカタログのように見開き1Pが一つのテーマで、
本当に入門としても勉強してからのおさらいにも使えます。古代から現代まで、ここまで筋が通って書いてある中国女性史の本はなかなかありません。2004年東方書店刊。そんな事を言って、人に貸したのが戻ってこなくて手元になかった!
こちらの『ジェンダーからみた中国の家と女 』は上の入門より学術的な本。論文を複数掲載し、ここのブログで特筆すべきは中山文先生(神戸学院大学)の「袁雪芬と上海の越劇―家と女をめぐって」は、越劇でも1940年代に租界の上海で起こった女優地位向上などを目指した越劇改革について。
越劇改革の話を日本語でこれだけまとめて読めるものは他に知りません。『梁山伯与祝英台』、『西廂記』、『紅楼夢』、『越劇の小生』も小節があり、小生オンチのわたしはとても勉強になりました。2005年研文書院刊。
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