古典中の古典をちゃんと書いていないかもしれないと気づき慌ててアップ。越劇第一世代の名優総出演、
越劇で一番有名な演目で初めて外国の映画賞を取った周恩来きもいりの大陸映画。戯曲学校でも越劇では梁祝が初級らしい基幹的作品のスタンダード版。 徐進ほか編劇、1952年作品。東晋時代から杭州に伝わる民話がもとの悲恋「中国版ロミオとジュリエット」。
・・・・・・登場人物、演員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
袁雪芬/祝英台(クリックすると簡単なデータが見られます)
男装し遊学するお嬢様。演じる袁は1922年生、浙江山乗県人。方亜芬、華怡青のお師匠さん。王道の旦というイメージ。映画版では英台は袁だけれど、舞台版では『情深』などでお馴染み傳全香も演じている。
范瑞娟/梁山伯
どことなくぬけている、英台の親友で書院の同窓。演じる范は1924年生、浙江山乗県人。趙志剛♂、章端虹、韓婷婷、呉鳳花の師匠。越劇の梁兄の一番いいところは「女性も学問していいよね」という柔軟さだと勝手に思っています。
呂瑞英 /銀心
英台の侍女で自らも男装し書院に付き従う。演じる呂は1933年生、上海人。ほか紅娘、薛宝釵、穆桂英などが得意。呂派は弟子が多いらしい。呉素英(浙江紹興)とか。
張桂鳳/祝公遠
英台の父で馬家との縁談に乗り気。求婚に現われた梁兄を追い返す。演じる張は1923年生、浙江蕭山人。老生。越劇十姐妹の1人。
魏小雲 .... 四九/梁兄の下男。書院にも付き従う。銀心とかわいいコンビ。
金艷芳 .... 師母/書院の先生の妻で、英台から真相を打明けられ2人を応援。
呂雲浦 .... 老師/書院の先生。おじいさんの外見で妻と年齢差があるのかな?
吳天芳 .... 梁父、項彩蓮 .... 梁母 /梁兄の父母。母は梁兄の臨終で登場。
馮小儂 .... 祝僕/祝家の下男。
・・・唄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「草橋結拜」:梁山伯、祝英台
書院へ向かう途中に出会った二人が兄弟の誓いを交わす。意気投合とはこのこと。
「十八相送」(クリックで舞台版視聴可、但し上記の映画と異なります):梁山伯、祝英台
帰郷する英台を梁兄が見送る。英台が自分が女で梁兄を好きだと様々な例えを使い暗示するが、ぜーんぜん気づかない梁兄の鈍さが微笑ましく気をもませられます。
「回十八」、梁山伯、祝英台
英台が書院から去った後、謎賭けをやっと理解し三伯が英台の性別に気がつきへの求婚を決意する。まだ微笑ましい。
「楼台会」:梁山伯、祝英台
英台が馬家へ嫁ぐと決まり、求婚に訪れた梁兄に別れを告げる涙なしでは見られないシーン。場所が東屋だったり室内だったりする。悲劇の始まり、雲行きが怪しくなってくる。
「三伯臨終」:梁山伯
ささやかながら官職を手に入れ喜び勇んで祝家へ求婚に訪れたが、すげなく断られた梁兄。落胆のあまり病気になり死んでしまう。
「哭灵」:祝英台
花嫁行列の途中、梁兄の墓へ立ち寄った英台の独白。墓が割れ二人は蝶になり結ばれる。クライマックスのシーン。蝶の衣装で2人がくるくる踊るのは好みが分かれるかも。
映画情報
1963年李翰林監督の台湾バージョンもお勧め