電視劇「羋月伝」(2015)

d0095406_14552205.jpg「甄嬛伝」の主役で大ブレークした孫儷が、戦国時代、秦の宣太后を演じるドラマ。ほか劉涛、馬蘇、方中信らが出演。「羋」は日本語だと「び」と読むそう。字(あざな)、かつ妃としての位階が八子と伝わっていますが、ドラマでは本名に「月」を採用した様子。全81話で長いけど、時代劇で欠かせない濃ゆーい劉涛の演技が楽しみ!これまでの戦国時代ものとは全く違う華やかさ。今までこの時代の太后ものってあまり見なかったので、制作されたことがめでたい(と思う)。

【あらすじ】
 春秋戦国時代、楚国の庶出王女・羋月は幼くして父を失う。母の向氏は父の正妻・威后に国を追われ親子ともども流浪。しかし楚の公子・黄歇の助けのもと、嫡出王女とともに秦へ嫁ぐ。お互い息子に恵まれ王位争奪へ巻き込まれ、羋月は一時息子ともども燕国へ配流に。のち秦では王位を巡り内乱となるが、羋月の子、後の昭襄王が即位。太后となった羋月は安泰かに思えたが・・・。

 DVD発売は嬉しいですが、台湾版完整版しか見つからず1年くらい待って結局完整版を先日買いました。昭襄王の母とういことは始皇帝の高祖母。そしてこの字がIMEパッドで出てきたのに驚きました。漢字の世界は深い。。。史実では男妾を重用し子をもうけ、横暴な振る舞いが多くついに子の昭襄王から廃位・幽閉されたそうですが、それだとドラマにならないし、多分甄嬛伝みたいに脚色されてそうと思いきや、意外な展開。




羋月/羋八子/羋夫人/宣太后......孫儷
 楚の庶出王女。嫡妻の威后に母子ともいじめ抜かれ、悲惨な幼少期を送るが、そんな中の支えは楚の貴族で幼なじみの黄歇だった。そして当時の習慣に従い、威后所生で嫡出の異母妹(羋妹)の媵妾として秦の恵文王へ嫁ぐ。息子にも恵まれ王とも平穏な生活だったが、夫が亡くなり嫡子の武王が即位してからはいっそう迫害され燕国へ追放。

 そこでの生活は苦渋に満ちたものだった。しかし武王が短い治世で逝去し秦で内乱が起き、羋月の息子・嬴稷が後継争いを勝ち抜き昭襄王として即位。羋月は太后となり、幼少の息子のために摂政となるが‥。

 宣太后の親については確か詳細まだわからないはずなので、楚国じんではあるけど、恵后の異母妹設定はフィクションかな?

※媵妾‥この時代のみの習俗。異国間の婚姻など嫡妻の輿入れの際、側室となる女性が多数同伴する。普通の側室よりは格上みたい。

羋妹/恵后........劉濤
 威后の娘で羋月の異母妹。嫡出のため羋月を馬鹿にしきっている。これでもかというほど性悪。嫡妻である自分の息子こそ王になるべき、とやる気満々。しかしいざ武王が即位して数年で死去。それでもあきらめる羋妹ではなく、後継者争いにももちろんがっつり口を出す。ビジュアルが「私、悪役でーす」みたいなものでびっくりしたが、これで劉濤は演技の賞を獲得していました。熱演、か怪演かな。メインの悪役はるには若いかと思いましたが存在感ばっちり。しかし名前設定してもよかったのでは?歴史では魏国出身で宣太后(羋月)との血縁はなく生母ももちろん威后ではない。

恵文王/贏駟‥方中信
 それまで「秦公」だったのを初めて名乗りを王とした名君。このドラマは甄環伝第二弾(とジャケットに書いてあった)ので、羋月よりふたまわりは年上に見える。羋妹の暴走を気にとめつつ嫡長子を産んだため扱いには苦戦。意外に(失礼)長生きで、81話編成で60話くらいまでご存命です。甄環伝の雍正帝よりは出番が多くて生き生き。羋月を深く愛し、後継にも嬴稷をと考え遺詔を残していた。

武王/贏蕩‥巴冬
 恵文王と羋妹/恵后の息子。年齢、出自ともに群を抜き早くから後継者と見なされるが、ドラマなのでむちゃくちゃ馬鹿息子の設定。不細工、太り気味、女好き、勉強嫌い、とそこまでしなくても・・と墓の下で武王が怒るんじゃなかろうかというだめっぷり。死因は一応歴史通りで、趣味の力比べにて鼎を持ち上げ脛をを負傷し、そのまま亡くなる。ギャグ?

黄歇/春申君‥黄轩
 楚の貴族で、戦国四君に数えられる名政治家。姓は「黄」。羋月の初恋のお相手。いろいろあって自身も追うように秦へ赴き、そこで王と補佐し様々な政治を行う。羋月が後宮争いで困っている時はもちろん助けてくれる。羋月の息子、昭襄王即位後も仕え続けるが、のち王との齟齬から秦を追放される。

魏夫人/魏琰(おば)‥馬蘇 
太子妃/王后/魏頤(姪)‥馬思純
 夫人は恵文王の初婚の王后の陪嫁媵妾。贏華の生母。太子妃はその姪で同じく魏国から嫁入りし、武王の王太子時代からの嫡妻。おば、姪ともに虚構人物。二人仲良くいつもつるんでいる。武王が急死し立場が危険になったため、王の違勅を持っているという羋月を毒殺しようとするが。

戎王/翟骊‥高雲翔
 秦の周辺を版図とする異民族集団の王。おそらく狩猟がメインか、ボサボサの髪、移動しながらの生活、武勇に優れ男性の気質は乱暴なほど。羋月の二回目の恋のお相手で相愛に。毒を盛られた羋月を助け、太后となってからはついに結婚するが、妊娠までは見逃せまいと誅殺される。歴史上名前は伝わってないため完全オリジナルネーム。

魏冉/穰候
 羋月の異父きょうだい(確か兄?)。威后からいじめられるのも、生母がつらい目にあわされるのも、常に羋月と耐えてきた。大きな軍功をあげ秦で穰候に処され、羋月が太后となり栄華を極めるが、彼もまた最後は失脚することに。

羋戎
 羋月の同母弟。姉、魏冉とともに幼少期の不遇にたえ、秦で政治家として活躍する。文人だけあり魏冉よりちょっとおとなしめ。彼もまた最後は失脚する。

嬴夫人
 秦の王女で、他国へ太子妃として嫁したが諸事情からで戻ってくる。小姑として権勢をふるい羋妹/恵后と激しい闘争を繰り広げるが、最後は焼き殺される。たぶんフィクション?

贏華‥遲佳
 秦の王子で生母は魏夫人。年長で「大公子」とよばれる。弟が昭襄王として即位した後は、羋妹/恵后こそ正統な太后と羋月の追落としを謀る。

公子荘
 恵文王の息子。弟の昭襄王即位後、王位転覆を狙うも失敗。実在。

向氏‥孫茜
 楚の王の側室で羋月、魏冉、羋戎らの生母。威后からいびられまくっている。そんな美人でもない(すいません)。宣太后の親についてははっきりしてないため、ドラマオリジナルかなと。

威后‥姜宏波
 楚の王の正室、羋月らの嫡母。寵愛深い向夫人をいたぶるのが趣味かと思うほど、利害を超えていじめている。前半の悪者。設定は「趙威后」をほぼ踏襲しているようだが、恵后(魏国人)の母ではない、はず。

莒姬‥蒋欣
 楚王の寵妃で魏冉らの養母。「甄嬛伝」華妃のゲスト出演、王に殉死し四話で退場。いい人でした。

羋瑶‥孫怡
 楚国の庶出王女で、即位後の昭襄王の王后となる。贏柱をもうけるも、産褥により死去。いわゆる華陽后のポジションかな。

贏柱
 昭襄王の嫡子で生母は羋瑶。後に昭襄王の後継となる。このへん駆け足すぎてめぐるましい。明らかに急いでる。

商鞅
 秦の中国統一を助けた政治家。第一話のみのおまけ。

あと白起、張儀とかでてきます。まだいったん通しでざっくり見ただけなので、そのうち自己満足のため補足する予定です。



by hungmei | 2016-09-16 07:04 | 2中韓古装電影・電視劇 | Comments(0)

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by hungmei(黄梅)
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