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福建芳華越劇団「盤妻索妻」舞台版

  尹派の巨匠、尹桂芳が1947年に設立した劇団の伝統劇。似たタイトルの越劇演目で[舟皿]夫索夫がありますが、ちゃんと調べたら中身は違いました。スピンオフか何かと勘違いしていた。【あらすじ】宰相の息子の梁玉書は、才女の謝雲霞と一目ぼれ。兄弟子にあたる劉仁元のとりなしで縁談を進めるものの、雲霞の父母を殺したのが梁宰相だとわかる。それを知った雲霞は3年の間、夫婦で同衾することはなかった。その後夫の玉書は科挙のため都に赴き状元となり、平陽郡主の婿にと望まれるが、玉書は承知しない。妻の雲霞は、事情を知った劉仁元によりかくまわれる。玉書は役人の地位を捨て逃げるが、それを惜しむ母の梁孫氏は息子に縁談を承諾させようとする。しかし侍女の荷香の助けにより、妻の雲霞を探しにゆき、二人は再会し円満。



   揚州が舞台の実話だそうで、戯曲らしい筋書きながら、こんな人生大変そうだなと一歩引いてみていました。結果的に、好みじゃないです(すみません)。「何文秀」とか、尹派の演目ってどうもピンときません。私は徐派の天然ボケ小生や陸派のダメ男小生が好きです。尹派小生、かっこいいからなあ。越劇小生の流派の中で一番おとなな性格なんではないでしょうか。題字の[舟皿]ですが、「舟」が上で、その下に「皿」があります。IMEパッドで出ないと私にはお手上げ。ピンイン入力は難しくて挫折したし、そもそもほとんど忘れたので、ピンイン調べるところから始めないといけないし・・・。そのせいでこの劇と向き合うのが嫌だったのかもしれません--;

  主人公の母、「梁孫氏」は、おそらく梁家に嫁いだ孫さんちの娘さん、夫婦別姓なので重ねてあらわしているようです。梁門孫氏、というところかな。越劇の先生に「-氏」より「-夫人」のほうがより地位が高いと教わり、なるほどと思いました。「夫人」だと夫が役人であるためだそう。「翠玉簪」の陸氏と李夫人、陸氏は生家の姓、李夫人は嫁ぎ先の姓、呼び分けにどういうニュアンスの違いがあるのか疑問だったので。ついでに「送鳳冠」、てっきり状元となった夫は役人になるから、その妻も位階を受けて・・というのかと思ったら、鳳冠は夫用だと知りました。鳳は男用、凰は女用。あれは旦那の持ち物だったのね、と。鳳凰と龍の二択しか思いつきませんでした。鳳凰が鳥の種類、そのオスが鳳、メスが凰。難しい。

【キャスト】
梁玉書(王君安飾)、謝雲霞(李敏)、梁孫氏(張迪菲)、荷香(陳翠紅)、梅香(蒋健)、菊香(張郡力)、蘭桂(祝萍芳)、哥哥(呉敏燕)、妹妹(毛東宵)、婆婆(楼麗華)、媳婦(方妹)、ほか。
by hungmei | 2014-03-10 22:33 | 1越劇、黄梅戯、地方劇 | Comments(0)
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