中国時代劇に関する小さい疑つの時代が舞台であっても、やはり清代あたりの風俗が脚色として影響しているような気がします。皇帝へのあいさつの仕方や、宮廷マナーなど、「皇室もの」であれば、そのへんも形式美のひとつのように感じられる。私が気になるのは、皇帝がやってきたときの、「皇上駕到!」の声(字が違うかも。随時訂正します)。わんしゃんじゃーどぉーお、と独特な声で、中国の観光地なんかでもたまに見る。あれは専門の職業の人がいるのか、単に宦官で担当になってから練習するのかとか、いやいつの時代からいるのかとか、地味に気になります・・。時代により王権の強さや規模が違うので、清代のあいさつはキビシイほう(膝をつく、顔を直接見れない、おじぎの回数が多いetc.)と聞いたし。
韓国時代劇のナレーションおじさん(と、心の中で読んでいる、いろいろな時代劇のナレーションを数十年にわたり担当されているとおぼしき声優さん。韓国時代劇を語る場でよく話題になるので、みんな気になってるんだと思う!)。もしかして別の人なのかなー。かなり似た声に聞こえるんですが。中国の吹き替え声優さんも結構限られた範囲でまわしてる感じがあるし。普通、主人の命令に、使用人は「shi」でこたえますが、宦官だけは「zha」と言います。宮女もzhaは使わない。先祖祭祀が大事な文化では、去勢した人はとことん蔑まれるんだなと、痛感します。時代劇で見るだけならいいんだけど。 韓国時代劇と比べて、「命婦」が語彙として出てこないのも感じます。たまには出るけど、「内命婦=君主の后妃、外命婦=君主の娘や官僚の妻」で、ちゃんと爵位もある。韓国時代劇ではよく内命婦と言っているなあ。ネーミョンプ、と聞こえます。